「夫婦で歩くスイスアルプス」

シーニゲ・プラッテ〜フィルスト 縦走ハイキング

2009年7月29日。再び快晴の朝となったので、義妹一家も揃ってロングコースのハイキングに出掛けることにしました。ヴィルダースヴィール駅から満員の登山電車に乗ってシーニゲ・プラッテへ。家族がトイレへ行っている間にレストランの裏手に登ってトゥーン湖を眺めました。本当は背後の山頂まで登りたかったんですが、今日はロング・トレイルなので余り時間の余裕がありません。諦めて早々に歩き出すことにします。

シーニゲ・プラッテ駅前からの眺望。左から順にアイガー(3,970m)、メンヒ(4,107m)、ユングフラウ(4,158m)、ミッタークホルン(3,829m)、グロースホルン(3,754m)、ラウターブルンナー・ブライトホルン(3,780m)、チンゲルホルン(3,562m)の山々です。メンヒの手前はメンリッヒェン山(2,343m)。グロースホルンの下方にラウターブルンネン谷が見えています。

左手にオーバーベルクホルン(2,069m)の岩山を眺めつつ、牛の放牧場の中を北東方向へ歩いていきます。

やがて行く手にロウヒャーホルン(2,230m)が近づいてきます。この手前の斜面をトラバースして右の肩を越え、更にその奥に見えているウスリ・セギッサ(2,423m)の方向へ向かいます。ウスリ・セギッサの右奥(写真右上端)はヴィンターエックの峰(2,573m)。

ロウヒャーホルンの山腹から歩いてきた方向を振り返って。写真中央のオーバーベルクホルンの左がシーニゲ・プラッテの山頂(2,100m)で(背後にモルゲンベルクホルン(2,249m)の頭)、その左肩に出発点の登山鉄道駅が見えています。その背後の緑のピークはスールエック(2,413)で、その左奥(写真左上端)はドレッテホルン(2,794m)方面です(手前にロープヘルナー(2,566m))。写真右上にトゥーン湖が見えます。

トゥーン湖方面のアップ。左の円錐形の山はニーゼン(2,362m)。湖の対岸の家並みはシュピーツの町で、その背後の山はシュトックホルン(2,190m)方面です。

ロウヒャーホルンの南の肩を越えた辺りから眺めるアイガー・メンヒ・ユングフラウの3山。手前はウスリ・セギッサから延びる峰で、ユングフラウ手前の岩山はブルク(2,241m)。

ウスリ・セギッサの特徴ある岩壁を見上げつつ、その北側のエック峠(海抜2,125m)に向けて草原を登っていきます。この写真ではよく分かりませんが、ウスリ・セギッサの西壁には迫力ある褶曲地層が剥き出しになっています。

エック峠を越えた先は広大なアルプで、羊が放牧されています。適当な岩に座り、出発前に買ってきたデニッシュパンを齧って昼食にしました。

次第に深く落ち込んでいくセーギス谷を左手に眺めつつ、セギッサの北斜面を東へトラバースしながら緩やかに登っていきます。

セギッサ北斜面のトラバースが終盤に差し掛かると、セーギスタール湖が真下に見え、その向こうにブリエンツ湖が見え出します。写真右上の山はシュヴァープホーレン(2,374m)。

トラバース道の終点ゴッタルド(海抜2,276m)。正面にこれから登るファウルホルン(2,681m)が見えます。反対側に見えるメンドレネン小屋(ヴェーバー小屋)を目指し、折り返すように岩原を進みます。

メンドレネン小屋(海抜2,344m)で各自冷たい飲み物をオーダーし、テラスで暫し休憩。

メンドレネン小屋を後にして、南側の急坂を登ります。レストランテラスの手前の建物は有料トイレ。小屋で飲食すれば無料で使えます(レストランのウェイターが意外にしっかりチェックしていました)。

登ってきた方向を振り返って。眼下の鞍部に建つメンドレネン小屋の後方の山(写真中央)がインドリ・セギッサ(2,465m)、その左奥がウスリ・セギッサです。これらの裏側をトラバースしてきました。

斜面を登り切ると、広々とした尾根に出てきます。行く手正面にファウルホルン。右手はヴィンターエックの東端です。

ヴィンターエックの東端を過ぎると、右手に再びベルナーアルプスの眺望が広がります。左から順にアイガー、メンヒ、ユングフラウ、グロースホルン、ラウターブルンナー・ブライトホルン、チンゲルホルン、チンゲルシュピッツ(3,304m)、クシュパルテンホルン(3,436m)、ブリュムリスアルプ連峰(3,661m)。チンゲルシュピッツの下方がメンリッヒェンの山頂で、グロースホルンとラウターブルンナー・ブライトホルンの間の下方に見えているのがチュッケン(2,521m)です。

アイガー・メンヒ・ユングフラウ3山のアップ。

シュレックホルン(左、4,078m)とフィンスターアールホルン(右、4,274m)。シュレックホルンの左が上グリンデルワルト氷河、フィンスターアールホルンの左が下グリンデルワルト氷河です。

ファウルホルンが近づいてきました。疲れ気味の家族一行は右のトラバース道を進むと言うので、一人で手前の斜面をジグザグに登り、山頂を目指します。

ハイカー達で賑わうファウルホルン山頂小屋のテラスレストラン。後方の山は右から順にフィンスターアールホルン、シーメリホルン(2,751m)、シュレックホルン、ベルグリシュトック(3,656m)、ヴェッターホルン(3,692m)、ヴェルホルン(3,192m)。ヴェルホルンの左には遠くダマシュトック(3,630m)が見えています。

小屋の裏手からファウルホルンの山頂に立ち、360度の眺望を楽しみました。写真は北西側で、写真中央がセーギスタール湖、その右がブリエンツ湖とシュヴァープホーレン、写真左上端がニーゼン山とトゥーン湖です。トゥーン湖の手前の山はローテフルー(2,296m)。

ファウルホルンを東側へ下り、トラバース道(写真左端)を歩いてきた家族一行と合流しました。

ファウルホルンの肩から先は、行く手に見えるバッハアルプ湖を目指して下ります。

バッハアルプ湖畔で山々を眺めつつ暫し休憩。左から順にヴェッターホルン、ベルグリシュトック、シュレックホルン、メッテンベルク(3,104m)、フィンスターアールホルン、オックス(クライネス・フィーシャーホルン、3,895m)、グローセス・フィーシャーホルン(4,049m)。

ヴェッターホルンを正面に眺めつつ、終点のフィルストを目指します。フィルスト到着は結局ゴンドラリフトの運行終了(17時)直前になってしまいました。フィルストのレストランで休憩する暇もなく、ゴンドラに乗り込んでグリンデルワルトへ下りました。


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