【アヌシー周辺(フランス)】 アヌシー市街散策 Annecy (約3時間) 「アルプスのヴェニス」とも称される美しい街アヌシーの散策コースです。国鉄駅から駅前通りRue de la Gareを南へ直進し、橋を渡って左折すると旧市街の入口にあたるサント・クレール門la Porte Ste-Clare。ここから坂道を登ってアヌシー城Château d'Annecyへ。歴史博物館を見学し、テラスからの眺望を楽しんだら、東側のランパス・デュ・トリポl'Impasse du Trippozの坂道を辿って旧市街へ下り、ペリエール橋Pont Perrièreからパレ・ド・リルPalais de l'Isleを眺めましょう(内部の牢獄跡も見学できます)。川沿いに聖フランソワ教会Église St-Françoisの前と船着場を通って欧州庭園Jardins de l'Europeへ。化学者ベルトレの銅像や、アヌシー湖の噴水越しにラ・トゥルネット山等を眺めつつ湖岸を進み、「恋人達の橋Pont des Amours」からヴァセ運河Canal du Vassé沿いに歩いて行くと文化センター「ボンリューBonlieu」に至ります(ここに観光案内所が入っています)。引き返して市庁舎前を右折すると再び旧市街(写真)。食事や買物を楽しんだり、サン・ピエール大聖堂Cathédrale St-Pierreやノートル・ダム・ド・リエス教会Église Notre-Dame-de-Liesse等を訪ねたりした後、まだ余裕があれば、ル・ティウー川le Thiou沿いの道を下流(西方向)へ辿ってみましょう。中洲の公園サン・ジョゼフ島Ile St-Josephを過ぎると次第に木立が増えて静かな雰囲気の河岸遊歩道になります。高速道路の高架橋を過ぎたところで右岸に渡って直進するとレピュブリック大通りAvenue de la Républiqueに出て、これを東へ歩けば国鉄駅の北側へ戻ってきます(大通りから市内バスの利用も可能です)。(2013年4月) アヌシー 〜 ロシェ・デ・ベック周遊 Rochers des Becs (約2時間半) アヌシー湖の西に南北に長く連なるセムノー山脈Montagne du Semnoz。その北端はアヌシー市街に迫り、旧市街から気軽に登って尾根歩きをすることができます。先ずはアヌシー城の裏手の道を登ってラ・ヴィジタシオン(聖母訪問会)寺院Basilique de la Visitationへ。既にアヌシー市街を見下ろせますが、舗装道路を更に少し奥へ辿ると、案内標識のある「ラ・タンブールヌla Tambourne」から森の中へ2方向に遊歩道が始まっています。どちらを進んでも周回できますが、左の道を直進すると間もなくアヌシー市街を一望できる展望所に出て、そこから一登りするとミニ動物園のある「ラ・グランド・ジャンヌla Grande Jeanne」です。更に緩やかに登り、「ロン・ポワン・デ・ゼキュルイユRond-Point des Ecureuils」(写真)を経て「ジェリノット展望台Belvédère des Gélinottes」へ。ここはロシェ・デ・ベックと呼ばれる岩山の上で、アヌシーの南に広がる丘陵田園地帯や遠くモン・ジュラ山脈等の眺望を楽しめます。その南にある「クレ・デ・ブリュイエール展望台Crêt des Bruyères」を過ぎると下り道となり、分岐を右折して折り返すようにロシェ・デ・ベックの西斜面をトラバースしながら「ラ・タンブールヌ」に戻ってきます。分岐を直進すれば尾根道はまだまだ南へ延々と続いていますが、アヌシーの街へ戻れなくならないようご用心ください。(2013年4月) アヌシー 〜 タラバール展望台 Talabar (往復約2時間半) アヌシー市街の東に湖を挟んで聳える山モン・ヴェリエMont Veyrierの中腹にある展望台がタラバールです。登山口のル・プチ・ポール地区le Petit Portまでは市バスを利用することもできますが、アルビニ大通りAvenue d'Albignyに沿った湖岸の遊歩道はアヌシー湖や対岸の山々の景観が大変美しいので、少なくとも片道は歩くことをお薦めします。途中には湖岸に突き出たシャルル・ボソン公園Parc Charles Bossonがあり、湖水浴場にもなっています。ル・プチ・ポール地区からタラバール展望台までは往復1時間程度。モン・ヴェリエの登山道に入って最初の分岐を右折し、山腹を南へトラバースしていくと、急に草地の広場が現れます。農家小屋が建っているだけで何もありませんが(写真)、アヌシー湖やその南に並ぶレ・ボージュ山群の眺めは最高。お弁当など持参してのんびり過ごしたい場所です。(2013年4月) マントン・サン・ベルナール Menthon-St-Bernard 〜 ロック・ド・シェール Roc de Chère 〜 タロワール Talloires (約2時間) ロック・ド・シェールはアヌシー湖の東岸に張り出した小山で、自然保護区になっています。湖岸のリゾート村タロワールから近いですが、北側のマントン・サン・ベルナール村から歩き始める方が登り道の傾斜が緩やかで楽です。アヌシー駅の西隣にあるターミナルからタロワール行きのバスが出ています(マントン・サン・ベルナールも経由します)が、便数が少ないのでご注意ください(初夏〜初秋のシーズン中はアヌシー湖の遊覧船も利用できます)。マントン・サン・ベルナール村のバス停から南西方向へ歩き(船着場からはラ・トゥルネット山に向かって南東へ進んでください)、レ・バン地区les Bainsへ。ここからアヌシー湖やマントン城を眺めつつ森の中へ入って行きます。右手にアヌシー湖、左手にゴルフ場が見える遊歩道を進んでいくと、展望の良い大きな岩の上に出ます(写真)。更に東へ少し登ると展望台les Belvédèresがあり、アヌシー湖の対岸に並ぶレ・ボージュ山群、眼下のタロワール村とその背後に聳えるラ・トゥルネット山やダン・ド・ランフォン連峰等、素晴らしいパノラマを楽しめます。眺望を堪能したらタロワール村への急坂を下り、湖畔のレストランで休憩をどうぞ。我が家は帰りのバスまで時間があったため、車道沿いをマントン・サン・ベルナール村まで歩いて戻り(所要1時間弱)、マントン村の湖畔を散策したりして時間を潰しました。(2013年4月) ※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。 |