「夫婦で歩くスイスアルプス」

ライト村からホレナウアー・クロイツへ

2018年12月29日。フランクフルト経由便で午前中にミュンヘン空港に到着し、電車をヴェルグルで乗り換えてオーストリア・チロル州のキルヒベルクという村にやってきました。スキー・リゾートとして有名なキッツビュールの隣村で、村の名のとおり、高台に建つ教区教会を中心にして家々が集まっています。

キルヒベルク村の西外れにある鉄道駅の前から眺めるホーエ・ザルヴェ山(1,829m)。その下方(中腹の雲の手前辺り)に見えるホッホ・ブリクセンまでゴンドラリフトで上り、ランチしてから歩いて下りてくるプランを立てていましたが、ミュンヘン空港からここまでの移動(駅での乗り継ぎ時間が少なくて走ることが多かった)で疲れてしまったカミさんが「今日は歩きたくない」と言うので断念しました。

線路越しに眺めるキルヒベルク村と、その背後の山エーレンバッハヘーエ(写真右、1,802m)。写真左奥の頂がハーネンカム(1,712m)です。広大なスキー・ゲレンデが広がっています。


キルヒベルク村の北側にある大型スーパー「Mプライス」。背後に見える山はキッツビューラー・ホルン(1,996m)です。キルヒベルク村のレストランで昼食しようと思いましたが、惹かれる店が見当たらなかったので、結局スーパーで買った食材を貸アパートに持ち帰って食べました。

翌12月30日。前夜から雪が降り出し、街路もうっすら雪化粧していました。でも午前中に少し陽が差す時間帯もあるとの天気予報を信じ、宿から直接歩いて行けるハイキングに出掛けることにします。キルヒベルク村の中心部からライター・ガッセ通りを東へ進み、住宅街が途切れる手前で左折して鉄道線路を潜ります。

鉄道線路沿いの道を東進します。写真左の道を登ると山岳ホテル「ヘンライテン」に至ります。線路はこの先で右手へ旋回してキッツビュールの町へ向かっています。

線路沿いを離れて山裾を進むと「アッヘンシュテューバール」が現れます。上記の山岳ホテル「ヘンライテン」が冬季のみ営業しているレストランです。

川沿いの道を辿って北へ向かいます。左右の平原はゴルフ場です。

車道に出合うとライト村に入って行きます。村の中心に建つ教区教会を訪ねました。

教区教会の裏手にスキーの教習所があり、子供を預けるんでしょうか、こんな天気なのに家族連れの自家用車で渋滞していました。

ライト村の北外れにあるハウザーミューレ停留所。ここで車道を外れ、山裾を北へ緩やかに登って行きます。

アストベルクの東麓にある分岐点。北へ直進すればゴイング村へ下りますが、我が家は折り返すように左折して更に緩やかに登ります。

道が右へ大きく旋回する辺りで僅かに青空が見えましたが、この後に再び雪が降り始めてしまいました。

上記のカーブ地点からの眺め。手前はリンデンタールの農家で、その右後方の家並みがライト村です。

樹林帯を抜けると風も強くなり、横殴りの吹雪の中を歩いて何とか目的地のホレナウアー・クロイツ(海抜1,030m)に到着しました。アストベルクの北山腹にある展望台で、北側の谷底に辛うじてゴイング村が見えましたが、風も雪も激しくてヴィルダー・カイザー山脈の眺望を楽しむどころではありません。

ホレナウアー・クロイツのレストラン。屋内は意外にもアストベルク山頂から滑り下りてきたスキーヤー達でほぼ満席でした。暖かい席でヴィーナー・シュニッツェル(豚カツレツ)とアプフェルシュトルーデル(アップルパイ)を美味しくいただきました。

帰りはゴイング村へ下るつもりでしたが、レストランで時刻表を確認したら今日(日曜)は16時過ぎまでバス便が無いことに気付きました(平日はほぼ1時間毎にザンクト・ヨハン駅行きのバスがあるんですが…)。仕方なく来た道を辿ってライト村へ戻り、そこでもバスの待ち時間が1時間以上あったので歩いて帰っても同じだということになり、結局キルヒベルク村(写真)の宿まで往復歩き通すことになってしまいました。カミさんの機嫌を大きく損ねてしまったのは言うまでもありません…(苦笑)。

今日通ったライト村で「12月30日花火大会開催」の横断幕を見掛けましたが、滞在中のキルヒベルク村でもこの日の夜に結構盛大な花火が打ち上げられました。大晦日は各家が打上げ花火をやるので、公式な花火大会は1日前にやるんでしょうか…?


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