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シュタフェルからはアルト・ゴルダウ方面行きの線路に沿った道を下りましたが、この道は余り歩かれていなくて、写真のヴェルフェルチェン・フィルスト駅の直下から全く除雪されていない斜面を登る羽目になりました。駅舎の前で靴の中に入り込んだ雪を掃い出し、気を取り直して再び歩き出します。
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ヴェルフェルチェン・フィルスト駅からは綺麗に除雪された広い道を辿り、快適にフィルストの集落へ到着しました。写真は農家レストラン「オーベレ・フィルスト」で、右後方は「ホテル・リギ・フィルスト」。この他にも数軒のホテル・レストランが点在しています。
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フィルストから先は幅広の平坦な道が山腹をずっと続いています。ここは1931年までカルトバート〜シャイデック間を走っていた山岳鉄道「リギ・シャイデック・バーン」の軌道跡なんです。
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やがて道端に客車のようなものが現れました。リギ・シャイデック鉄道のかつての車両を宿泊施設に改装したものらしいです。脇にリギ・シャイデック鉄道についての説明板もありました。でも周囲に全く人家が無い場所なので、ここに泊まる人がいるかなぁ…って感じでした。
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「客車小屋」を通り過ぎて間もなく、ウンターシュテッテンの鉄橋の下に出てきます。この全長50m・高さ15mの鉄橋、1875年に完成したものらしいです。修理補強は行われているんでしょうが、写真を見る限り完成当時のままの姿で現存しています。
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鉄橋は下から見上げるだけじゃなくて、ちゃんと上を渡れます(橋の袂にハイキングコースの案内標識が立っています)。私も渡ってみました。橋の上にここから見える山々の解説板がありました。今日は全く見えませんが、晴れていれば眼下にフィーアヴァルトシュテッテ湖が広がり、その向こうにピラトゥス山やベルナー・アルプスのパノラマを楽しめるようです。
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更に進むと、長さ75mのヴァイセンエック・トンネルを潜ります。トンネルの壁を流れ落ちる水が氷柱になっていて、鍾乳洞のようです。
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緩やかな登り道を辿ってリギ・シャイデック(海抜1,656m)に到着。ここも眺望が素晴らしい場所の筈ですが、今日は完全に雲の中です。スキーシーズンが終わった集落の中は人影もまばらで、レストランも閉まっていました。
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リギ・シャイデックのロープウェイ乗場。ここから赤いゴンドラに乗り込んでクレーベルに下ります。
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クレーベルの山麓駅。下りも乗客は私だけでした。山麓駅には係員もいません。
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ロープウェイの山麓駅に隣接してリギ登山鉄道のプラットフォームがあります。冬の役目をほぼ終えた除雪車が停まっていました。
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アルト・ゴルダウ駅までは歩けない距離でもありませんが、リギ・シャイデックでセット切符を買ってしまっていたので、青い電車が下って来るのを待って乗り込みます。
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以前はスイス国鉄のアルト・ゴルダウ駅の真上が終点でしたが、その高架駅舎が老朽化したため、現在はかなり手前の仮設駅止まりになっています。国鉄駅からルツェルン行きのローカル電車に乗ってメッケン村のホテルへ戻りました。
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