「夫婦で歩くスイスアルプス」

クーフシュタイン旧市街散策

2017年8月10日。羽田発の直行便でミュンヘン空港に到着し、Sバーンでミュンヘン東駅に出てクーフシュタイン行きの電車に乗り換えました。空港内の自動販売機でバイエルン地域の電車が夜間(18時以降)乗り放題になる切符(一人13ユーロ)が買えて、これがクーフシュタイン駅まで有効なので通常料金の半額で済みました。クーフシュタイン駅舎の正面に架かる橋でイン川を渡り、城塞を見上げながら旧市街へ向かいます。


小雨模様で肌寒いお天気のためか、旧市街の人通りもまばら。目当てにしていたビアレストランが休業でしたが、別のレストランでヴィーナー・シュニッツェルを肴にホーフブロイハウスの白ビールとゲッサーの無濾過ツヴィックルを飲んで満足しました。写真中央が聖ウィトゥス教区教会、右が市庁舎、左奥が城塞です。

翌8月11日。晴れたら「カイザーリフト」というチェアリフトに乗ってハイキングに出掛けるつもりでしたが、予報どおりの雨模様です。荷物をホテルのフロントに置かせてもらい、クーフシュタイン旧市街の散策をすることにしました。先ずは聖ウィトゥス教区教会(写真左)の裏手の道を登って城塞へ向かいます。写真右が前日に夕食をいただいたレストラン「プルレパウス」です。

登り道の左手に見える市庁舎の壁には壁画が描かれていました。

入場料を支払って城塞の中へ。ミニ・ケーブルカーのようなエレベーターで上れるようになっています。右手前の小屋は世界最大級の野外パイプオルガン「ヘルデンオルゲル(英雄のオルガン)」の演奏所。写真右上の円形の建物「ビュルゲントゥルム(市民の塔)」内に多数のパイプが配置されています。

城塞の内部は博物館になっていて、クーフシュタインの歴史等に関する展示があります。バイエルンとチロルの境界に位置する当地は昔から両国の勢力争いの舞台になってきたようです。

「カイザートゥルム(皇帝の塔)」の最上階にある牢獄跡。円塔の外壁側に独房が並んでいます。18世紀末にハンガリーの文学者カジンツィ・フェレンツが収監されていた場所として有名みたいです。中庭には拷問方法についての展示もありました。

城塞から北側に見下ろすクーフシュタインの旧市街。右手前に聖ウィトゥス教区教会と市庁舎が見え、市庁舎の向こう側で左右に延びている通りがウンテラー・シュタット広場です。写真左のイン川の背後に横たわる山の向こう側はもうドイツ領です。

城塞から南側(イン川の上流方面)の眺め。写真右端が鉄道のクーフシュタイン駅です。

城塞の南側にあるハーブ園の辺り。右の円塔が「カイザートゥルム」です。

深さ60mもあるという井戸の汲み上げ装置が展示されていました。

迷路のような地下通路もありました。

城塞から下りてきました。聖ウィトゥス教区教会の内部を見学。

城塞が建っている岩山の麓を時計回りで周回し、イン川沿いに出てきました。前方に見える橋が駅前から旧市街へ通じる道です。

城壁を潜って「レーマーホーフガッセ」という狭い道に入ります。

「レーマーホーフガッセ」。壁画が描かれた渡り廊下や出窓の付いた古い建物が並び、中世の雰囲気がいっぱいの楽しい通りです。

旧市街の中心、ウンテラー・シュタット広場に戻ってきました。中央に「マリーエンブルンネン(聖母の泉)」があります。

旧市街の北側の入口にあたる「バスタイ門」。その北側にも城壁の名残りが見えます。これを潜った先にあるショッピングセンター内のフードコートのような店でタイ風焼きそばを食べました。

ホテルに置いた荷物を引き取ってクーフシュタイン駅へ。イェンバッハ方面行きの電車に乗り込み、今日から滞在するツィラータールのマイヤーホーフェン村へ向かいました。


トップページへ   4月へ  翌日へ