「夫婦で歩くスイスアルプス」

ブリコラ小屋 ハイキング

2007年9月23日。いよいよ今日は帰国する日ですが、ジュネーヴを発つのが夕方なので、時間の許す限りハイキングを楽しむことにします。宿泊したエヴォレーヌ村から乗ったポストバスをレ・ゾデール村で乗り継ぎ、谷奥のフェルペークルまでやって来ました(フェルペークルまでのバスは今日が今年最後の運行日らしいです)。バス停のあるサレ地区から舗装道路を谷の奥に向かって歩き始めます。

車道が森の中に入り、折り返すように登った先に、石造りの小さなカフェがあります。

車道が再び谷底近くに出てくると駐車場があり、ここから2方向にハイキングコースが延びています。右手の道を進むと30分ほどでモン・ミネ氷河の末端に行き着きますが、我が家は左手の道を登ります。写真正面の山はグランド・ダン・ド・ヴェージヴィ(3,418m)。

周囲が低木帯から次第に草原に変わり、右手にモン・ミネ氷河の末端が見えてきます。写真左端の山がモン・ミネ(2,914m)で、氷河の右奥はポワント・ド・ベルトール(3,499m)です。

モン・ミネの左にはフェルペークル氷河(写真右端)が覗き、その左手の斜面の上に目指すブリコラ小屋が建っています。「えっ、あそこまで登るの?」って感じですが(笑)。

草原の斜面をずんずん登り、フェルペークル氷河とブリコラ小屋が近づいてきました。

登るにつれてモン・ミネ氷河方面の眺めも開けてきます。写真中央がポワント・ド・ベルトールで、左端の山はダン・ド・ベルトール(3,547m)。写真右上はダン・ド・ツァリオン(3,589m)で、その左にエギュイーユ・ド・ラ・ツァ(3,668m)の尖った頭が覗いています。

ブリコラ小屋(海抜2,415m)に到着。バス停から約650mの標高差を登ってきました。小屋は使われていない様子でしたが、北側を振り返るとエラン谷が一望でき、その向こうにレ・ディアブルレ(3,210m)の氷河が意外な近さで眺められました。

ブリコラ小屋の南側がちょっとした展望台風になっています。一緒に登ってきた夫婦が写真を撮っていました。我が家も山々を眺めながら、買ってきたサンドウィッチで昼食にします。写真中央の山はポワント・デ・ジュヌヴォワ(3,674m)で、その右奥がダン・ド・ペロック(3,676m)。山腹にモンテ氷河を纏っています。

ブリコラ小屋の南側から眺めるモン・ミネ。右側がモン・ミネ氷河、左側がフェルペークル氷河です。

間近に眺めるフェルペークル氷河の流れ。

フェルペークル氷河の左にはダン・ブランシュ(4,357m)が聳えています。

帰りは同じ道を辿って下山しますが、フェルペークル発のバスは夕方まで無いので、そのまま車道を更に40分余り北上してラ・フォルクラの村にやって来ました。ここから15時過ぎのポストバスに乗れば、シオンで電車に乗り継いでジュネーヴ発の飛行機に間に合います。バスの発車時刻まで30分以上あったので、バス停隣のレストラン「ル・グルニエ」の裏庭テラスでビールを味わいつつ、山々との別れを惜しみました。


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