「夫婦で歩くスイスアルプス」

モン・フォール展望台

2007年9月15日。今日はオート・ナンダからクラン・モンタナの休暇用アパートへ移動する日です。食料品等の買出しもしなければならないのでゆっくりハイキングしている時間はありませんが、折角の快晴を逃すのも勿体無い。シヴィエ発のリフト類はこの週末が今シーズン最後の運行日になるので、ホテルをチェック・アウト後、フロントで荷物を預かってもらってポストバスでシヴィエへ。チェアリフトに乗ってモン・フォール展望台を目指します。秋の朝のチェアリフトはさすがに寒い〜。寒風に耳が痛いです。前方右手に見える山はモン・ジュレ(3,023m)。

チェアリフトは谷奥のトルタン(写真中央)に到着し、ここからロープウェイに乗り換えます。

ロープウェイで上った場所がジャンシアンヌ峠。既に海抜2,900mの高地なので、「エンツィアン(りんどう)峠」の美しい名に似合わず周囲は荒地です。写真右がトルタンとモン・フォールを結ぶロープウェイ駅で、左端はヴェルビエ方面に下るロープウェイの発着駅。両者の間にレストランがあり、テラスでコーヒーをいただきました(モン・フォール展望台には休憩所が無いんですね)。

ジャンシアンヌ峠からは南西方向にモン・ブラン山群が眺められます。左端がグランド・ジョラス(4,208m)で、モン・ドラン(3,820m)を挟んで右隣が最高峰のモン・ブラン(4,810m)、その右はレ・クルト(3,856m)、トゥール・ノワール(3,836m)、ヴェルト針峰(4,122m)、シャルドネ針峰(3,824m)と続き、右端で白い氷河を纏っているのがトゥール針峰(3,540m)です。

ジャンシアンヌ峠から東に見上げるモン・フォール。目の前をトルタン氷河が流れ下っています。

ジャンシアンヌ峠から再びロープウェイに乗り、トルタン氷河を越えてモン・フォール展望台へ。ロープウェイのケーブルの左にダン・デュ・ミディ(3,257m)が見えています。その左の山はトゥール・サリエール(3,219m)方面。

ロープウェイから北側の眺め。トルタン氷河東側の岩山にトルタン小屋が建っています。後方はローヌ谷北側の山々で、写真左端がグラン・ミュヴラン(3,051m)。中央で氷河を見せているのがレ・ディアブルレ(3,210m)です。

モン・フォール展望台に到着しました。広い展望テラスの北側から岩山の階段を上ると、十字架の建つ山頂(3,328m)です。

モン・フォール山頂から展望台を見下ろした図。後方はモン・ブラン山群で、その手前の岩山はベック・デ・ロス(3,223m)。写真左上には遠くイタリアのグラン・パラディーゾ山群が見えています。

モン・フォール山頂の北側から南方向を写したもの。右後方はグラン・コンバン(4,314m)。モン・フォール展望台はこの山を眺めるためにある、という感じです。

美しいグラン・コンバンの眺め。その手前から左奥へ延びるのはバーニュ谷で、奥にモーヴォワザンのダム湖が見えています。

グラン・コンバンのアップ。手前に流れ下るコルバシエール氷河の右に聳える円錐状の山はコンバン・ド・コルバシエール(3,716m)。写真右端がプチ・コンバン(3,663m)です。

ベック・デ・ロスと、その後方に並ぶモン・ブラン山群。

南東方向には昨日グラン・デゼール湖畔から見上げたロザブランシュ(3,336m)と、その手前にべったりとグラン・デゼール氷河。ロザブランシュの左肩の支峰モン・カルム(3,220m)の後方に遠望できる尖った山はダン・デラン(4,171m)で、その左がマッターホルン(4,478m)。写真左上に遠望できる大きな三角の影はダン・ブランシュ(4,357m)で、その左隣にオーバー・ガーベルホルン(4,063m)とグラン・コルニエ(3,962m)。ロザブランシュの右後方がピーニュ・ダローラ(3,790m)で、その右はモン・ブラン・ド・シェロン(3,870m)です。

東方向の眺め。右手前はグラン・デゼール氷河の末端で、左手前の岩山の下にグラン・デゼール湖が隠れています。写真右上端のグラン・コルニエの左にツィナールロートホルン(4,221m)、その左にテッシュホルン(4,491m)とドーム(4,545m)を挟んでヴァイスホルン(4,506m)が大きく見えています。

北東方向にはベルナー・オーバーラント方面の山々を遠望できます。写真右上に黒く見えているのがビーチホルン(3,934m)で、その右肩にアレッチホルン(4,195m)。ビーチホルンの左はユングフラウ方面の山々で、写真中央付近がペータースグラート(3,207m)。写真左上はバルムホルン(3,699m)とその左にリンダーホルン(3,453m)です。


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