「夫婦で歩くスイスアルプス」

ガイスベルク山頂からプレッツの滝へ

2011年5月4日。前日は終日雨模様でしたが、ドイツのベルヒテスガーデンでバスを乗り換えてケーニヒス湖へ行き、遊覧船と湖畔散策を楽しみました。今日は天気が回復したので、ザンクト・レオンハルトまでバスに乗ってウンタースベルク行きロープウェイに乗り込みましたが、山頂付近は昨日かなり雪が積もってしまっていて、歩けないどころか雲が多くて眺望も得られませんでした。仕方なく山頂駅のカフェでお茶しただけで下山。バスでザルツブルク市内に戻った後、標高の低い山なら雪は無い筈、と気を取り直してオーバーグニーグルでバスを乗り換え、ガイスベルク山頂(1,288m)へ。ところがこちらも山頂は雲の中で、ザルツブルク市街の眺望を楽しむことはできませんでした。バスに乗り込む前は綺麗に山頂が見えていたんですが…。

山頂の十字架。後方に巨大な電波塔が建っているんですが、それさえも霧に煙ってしまってます。

山頂にいても寒いだけなので、早々に東側の尾根道を下っていくことにします。尾根の突端クラウスベルク(標高902m)まで来たところで、お腹がすいたので持参したおにぎりを食べました。

クラウスベルクから折り返すように南側へ下ると、牧畜農家が点在するオーバーヴィンクルに出てきます。

放牧されている羊と、その背後にグルルシュピッツェ(1,158m)。この山の左側(北麓)へ歩いていきます。

再び新緑の森に入って東へ進んでいきます。左手はマイアーホーフバッハ川の谷です。

森を抜けると舗装道路に出て、前方にエーベナウ村の家並みが近づいてきます。

エーベナウ村の周辺には古い水車小屋が幾つも保存されています。

エーベナウ村の中心には入らず、手前から車道に沿って北へ向かいます。

「ヴァッサーヴェーク」の案内標識に従って左手の山道に入ると、レッテンバッハの谷川に沿って水車小屋が点在しています。

谷川沿いの道を登り詰めるとプレッツの滝があります。

滝に向かって右手の道を登り、プレッツ滝の上から滝壺を見下ろした図です。

プレッツ滝の上は平坦な森になっていて、川沿いに進むと、いきなり森が途切れて広大な放牧地が現れました。山道を登ってきたのに、下ることなく平地に出るのは不思議な気分です。遠くに見える山は右が出発点のガイスベルクで、左がグルルシュピッツェです。

ガイスベルクに向かって草原の中を進むと、コップル村が近づいてきます。

村では林檎の花が綺麗でした。

コップル村の手前で右折し、北側にあるホーフ・エッカーヴィルトのバス停からポストバスに乗ってザルツブルク市内へ戻りました。

ザルツブルク市内の滞在アパートに戻って部屋から眺めるガイスベルク。こういう天気の時に山頂を歩きたかったですねぇ…。左に見える支峰はノックシュタイン(1,043m)で、帰りに乗ったバート・イシュル〜ザルツブルク間のポストバスはその北麓を通るんですが、下から見上げるとなかなか迫力のある岩峰でした。


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