「夫婦で歩くスイスアルプス」

ツーガーベルク ハイキング

2004年5月8日。帰国の途につく日ですが、チューリッヒ空港を発つのが午後なので、最終日も軽いハイキングを楽しむことにしました。ブルンネンのアパートをチェックアウト後、チューリッヒ方面行きの電車をツーク駅で途中下車。スーツケースを駅のコインロッカーに預けてから、市街の南端にあたるシェーネックまで市内バスで行き、ツーガーベルク行きケーブルカーに乗り換えます。

ケーブルカーの山上駅(海抜926m)にはレストランが併設されていて、そのテラスから西側にツーク湖が見下ろせます。お天気は残念ながら曇り空。

ケーブルカー山上駅の東側は窪地になっていて、池がありました。その脇を通ってツーガーベルクの山頂へ向かいます。

ツーガーベルクの北端のピーク、ホッホヴァハト(988m)。最高地点ではありませんが、草原の頂で眺望が良く、事実上の頂上と言える場所です。写真左奥がリギ・クルム(1,798m)で、写真右奥がピラートゥス山塊。

ホッホヴァハトから眺めるピラートゥス山塊。左寄りの最も高く見える頂がエーゼル峰(2,119m)です。手前の建物群は、ケーブルカー山上駅に隣接する寄宿学校「インスティトゥート・モンタナ」。

ホッホヴァハトから北西側の眺め。ツーク湖の右側がツーク市街で、写真左奥がハームの町です。

ツーク市街のズームアップ。

ホッホヴァハトから東側に眺めるエーゲリ湖とウンターエーゲリ村。湖の向こう側の山並みはグレールニッシュ山塊で、写真中央左寄りがルーヘン(2,901m)、右寄りの尖峰が最高峰のベッヒシュトック(2,914m)。ルーヘンの左はムッテリシュトック(2,294m)で、写真右端がベース・フーレン(2,802m)です。

ホッホヴァハトから尾根伝いに南へ進み、電波塔が建つホッホシュトック(994m)へ。写真右奥の樹林帯のピークが、ツーガーベルクの最高地点、ヒュンギギュッチ(1,039m)です。

ヒュンギギュッチ山頂は眺望が得られそうにないので登らず、その西麓の道を南下します。

オーバーホルバッハの放牧地を通過。右手(西側)にツーク湖を見下ろしながら進みます。

そのまま高台を南進すればロスベルク山塊へ通じていますが、我が家はリーニスベルクの分岐を右折してツーク湖岸へ下ります。ツーク湖の南端(写真左)にアルト村が見えます。湖の対岸はリギ山塊で、写真右がリギ・クルム、その左肩にドッセ(1,685m)を挟んでリギ・シャイデック(1,656m)、写真左端がホッホフルー(1,698m)です。

シュヌーリシュタインの西側に小さなトンネルがありました。

森の中の林道を下っていきます。分岐が沢山あってルートが分かりにくかったです。

最後は適当に沢沿いを下ったらレープマットの集落に出ました。強引に下らず北寄りに進めば、もう少し楽にオーバーヴィール村へ出られたと思います。

レープマットの停留所からバスに乗ってツークの町へ戻りました。

ツークの旧市街でレストランに入り、昼食を楽しんでから電車でチューリッヒ空港へ向かいました。が、実はそんなに余裕をかましている暇は無かったのです。チューリッヒ空港までの所要時間を勘違いしていて、何と空港到着が出発時刻の15分前になってしまいました。乗れないことも覚悟しましたが、チェックイン・カウンターのお姉さんに「スーツケースを持ったまま走って!」と言われ、その方の誘導で出国審査も手荷物検査も最優先で通していただき、何とか予約便に乗り込めたのでした。チューリッヒ空港のターミナルが拡張された今では無理だったことでしょう。


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