「夫婦で歩くスイスアルプス」

「森林州の道」ハイキング

2004年5月7日。今朝も未だ雨が降っています。滞在しているブルンネンの町からフィーアヴァルトシュテッテ湖の湖岸遊歩道を西へ歩き始めました。写真は歩いてきた方向を振り返って撮っています。湖岸では白鳥が抱卵していました。

ロープウェイ「ウルミベルク・バーン」の乗場を通過。ウルミベルクはブルンネンの北側に連なる尾根で、リギ山塊の東端にあたります。

湖畔のファレンバッハに建つレストラン「ブルクフルー」。この辺りから先は湖岸まで急斜面の山肌が迫っています。

ドライブイン風の湖畔レストラン「アイヒヴァルト」(写真左端)。この写真も歩いてきた方向を撮っています。この少し先のブリューニシャルトで湖岸の車道脇を離れ、右手の斜面を登る遊歩道に入ります。

遊歩道の周りにはアリウム・ウルシヌム(ベアラウフ=熊韮)の花が一面に咲いていました。見下ろすフィーアヴァルトシュテッテ湖の対岸の山はツィンゲルベルク(ブラントエック、1,108m)で、その中腹にゼーリスベルク村に属するビュッヒの集落が見えています。

オーバーホルツに小さな展望所がありました。写真右の半島(ゼーリスベルク村)の湖岸にトライプの船着場が見えていて、その後方の山がフローンアルプシュトック(1,922m)。左の木立の背後に見える家並みが、我が家が滞在しているブルンネンの町です。

遊歩道は徐々に下り道となり、ゲルザウ村に到着します。この人口2,000人余りの小さな村は、19世紀にシュヴィーツ州に編入されるまで長く独立国としての地位を保っていた歴史があります。写真の建物は聖マルツェルス教区教会。

ゲルザウ村の湖岸は美しい遊歩道になっています。写真左はティチーノ州在住のグイード・カミナーダというアーティストによる「モンド・ジョイア(歓喜の世界)」という作品だそうです。

湖畔の「クローネ」というホテル・レストランで昼食をいただきました(このホテル、残念ながら今はもう無いようです)。

ゲルザウ村から先は再び遊歩道に入って山腹を西へ登ります。写真は途中で振り返って見下ろしたゲルザウ村。背後の山はフローンアルプシュトックです。お天気が次第に回復してきました。

フィーアヴァルトシュテッテ湖を隔てて南に眺めるニーダーバウエン・クルム(1,923m)。

ウンター・レンクの牧畜農家(海抜650m)を通過。案内標識に「ヴァルトシュテッターヴェーク(森林州の道)」の表示があります。ブルンネンを起点にフィーアヴァルトシュテッテ湖岸を7日間かけてリュトリまで周回するハイキングコースで、リュトリから更に前出の「スイスの道」を歩けば、9日間でフィーアヴァルトシュテッテ湖を一周できるという訳です。

ウンター・レンクからフィーアヴァルトシュテッテ湖の対岸に望むベッケンリート村。背後の山は写真中央がクレーヴェンシュトック(1,748m)、写真右端がムーゼンアルプ(1,747m)です。

急速に曇って再び雨が落ちてきました。不安定なお天気です。正面の岩山の向こう側がオーバー・ナース岬ですが、道は手前に見えるウンター・リンデンの農家から右手へ下っていきます。

行く手の湖畔に本日のゴール地点であるフィッツナウ村が見えてきました。その背後に聳えている山がリギ・クルム(1,798m)です。

フィッツナウ村の船着場。手前はリギ登山鉄道の操車場です。湖の対岸はウンター・ナース半島で、その右奥の岩山がビュルゲンシュトック(1,128m)。

リギ登山鉄道のフィッツナウ駅。

フィッツナウから遊覧船に乗り込んで帰ります。写真右の城郭のような建物は五つ星ホテルの「パーク・ホテル・フィッツナウ」です。

遊覧船「フリューエレン号」の内部。

遊覧船から眺めるリギ山。その麓の湖岸(写真中央奥)がフィッツナウ村で、右手前がオーバー・ナース岬、左手前がウンター・ナース半島です。

遊覧船から眺めるフィッツナウアーシュトック(別名ゲルザウアーシュトック、1,451m=写真左)とホッホフルー(1,698m、写真右)。ホッホフルーの麓の湖岸が歩いてきたゲルザウ村です。

ブルンネンの船着場に到着しました。背後の山はフローンアルプシュトック。左の建物は歴史あるホテル「ベルヴュー」ですが、ここも今では高級アパートに改装されています。


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