「夫婦で歩くスイスアルプス」

ガイスラッハコーゲル下山ハイキング

2014年9月19日。今朝も晴れて、ゼルデン村の宿の前からはガイスラッハコーゲル(写真中央奥)がスッキリ見えましたので、未だ上っていない山頂へ行ってみることにします。写真右手前から上っている軌道は、ゼルデン村の高台地区へ無料で運んでくれる「ツェントルム・シャトル」です。

ゴンドラリフト「ガイスラッハコーグルバーン」の山麓駅まで、ゼルデン村の東側に広がる牧草地の中を歩いてみました。正面に見えている山はネーダーコーゲル(3,163m)です。

ゴンドラリフトから北側に見下ろすゼルデン村。写真左上の高台に見えるのはホッホゼルデンのホテル群で、その背後の山はゼルデナー・グリースコーゲル(2,911m)です。

中間駅で28人乗りの大型ゴンドラに乗り換えて山頂へ向かいます。

ガイスラッハコーゲル山頂(3,056m)。写真右がゴンドラリフトの山頂駅で、十字架の建つ山頂を挟んで左がレストラン「アイスQ」の建物です。

早速に鉄製の階段を上って十字架の建つ山頂へ。「アイスQ」の屋上も展望台になっていますが、南側と西側は柵から1〜2m内側にワイヤーが張られていて端まで近づけません。レストランのテラス席の客を上から見下ろせないように配慮してある感じでしたが、屋上から山々の写真を撮ろうとすると柵が視界に入ってしまって不都合でした。レストランの建物の後方で雲に覆われているのがイタリア国境のティンメルスヨッホ峠で、その右側に(左から順に)バンカー・キルヒェンコーゲル(3,115m)、シェルマーシュピッツェ(3,117m)、ヒンテラー・ヴルムコーゲル(3,082m)の3峰が並んでいます。ティンメルスヨッホ峠の左はヨッホケップフル(3,143m)、写真左上にシュトゥーバイアー・アルペン最高峰のツッカーヒュットル(3,507m)が見えています。

ツッカーヒュットルとプファッフェン氷河のズームアップ。左手前の山はアーペラー・プファッフ(3,353m)です。

ネーダーコーゲルの右後方にホッホフィルスト(左、3,403m)、リーベナー・シュピッツェ(中央、3,399m)、ホイフラー・コーゲル(右、3,238m)の3山が頭を出していました。いずれも前日に歩いたホーエ・ムートからよく見えた筈のイタリア国境の山々です。

南側の山腹にはハート型をしたガイスラッハ湖が見下ろせます。その後方にフェント谷を挟んで並ぶ山々は、写真左端から順にインネラー・グリースコーゲル(3,107m)、ヒンテラー・ゼーレンコーゲル(3,470m)の頭、シュトックコーゲル(別名ツィルムコーゲル、3,278m)、ガンプレスコーゲル(3,399m)、頂上に少し雲が掛かっているラーモルコーゲル(3,549m)、フォルデラー・ディームコーゲル(3,372m)、やはり頂上は雲に隠れていますがシミラウン(3,599m)、タールライトシュピッツェ(3,406m)の峰々です。

タールライトシュピッツェの右にヴァイサー・コーゲル(3,409m)を経てチロル州最高峰のヴィルトシュピッツェ(3,768m)とインネレ・シュヴァルツェ・シュナイト(3,367m)、その右手前に大きく聳えているのはオイセレ・シュヴァルツェ・シュナイト(3,255m)です。

ヴィルトシュピッツェ(左)とインネレ・シュヴァルツェ・シュナイト(右)のズームアップ。ヴィルトシュピッツェの手前に重なっている黒い山はムートコーゲル(3,309m)です。

オイセレ・シュヴァルツェ・シュナイトの右にはカウナーグラート連峰が見えていました。写真左端から順にブリックシュピッツェ(3,453m)、アイスカステンシュピッツェ(3,373m)、ヴルムターラー・コップフ(3,228m)、ハップメスコップフ(南峰3,240mと北峰3,289m)、レッヒャーコーゲル(3,324m)、ロシュティッツコーゲル(3,394m)、尖峰のゼーコーゲル(3,358m)、その右(写真中央)が山塊最高峰のヴァッツェシュピッツェ(3,532m)ですが山頂は雲に隠れています。写真右半分はガイゲンカム連峰で、左から順にクシュラップコーゲル(3,197m)、ヴァッサータールコーゲル(3,252m)、プイトコーゲル(3,345m)です。

ブリックシュピッツェ(左)とアイスカステンシュピッツェ(右)のズームアップ。両者の間に頂が見える手前の山は、ピッツ谷のマンダルフェン村の南方に聳えるミッタークスコーゲル(3,162m)です。

プイトコーゲルのズームアップ。手前の山は3日前に登頂したシュヴァルツコーゲル(3,016m)です。

プイトコーゲルの右には、ガイゲンカム連峰最高峰のホーエ・ガイゲ(3,393m)。右に見えるオイセラー・ピルヒルカール氷河の奥の頂は支峰のホーアー・コーゲル(3,296m)。手前の山は左がシュヴァルツゼーコーゲル(2,931m)、右がロートコーゲル(2,947m)です。

ゴンドラリフトの支柱越しに眺めるエッツ谷の下流(北)方向。ゴンドラの下方で白っぽく見えている山がミーミンガー山群のヴァンニック(2,493m)で、その右にアッハーコーゲル(3,007m)、支柱の後方がブライター・グリースコーゲル(3,287m)、写真右でピョコンと高く見えているのがシュランコーゲル(3,497m)、その右はアッターカールシュピッツェン(左、3,244m)とヴィルデ・レック(右、3,361m)です。

ヴァンニック(写真中央奥)のズームアップ。その左はガルトナーヴァント(2,377m)、右はダーニエル(2,340m)です。

アッハーコーゲル(写真左)方面のズームアップ。写真中央はヴェヒナーコーゲル(2,954m)の尖峰とその右手前にホッホブルンナッハコーゲル(2,889m)、写真右はホッホライヒコップフ(3,010m)とその右手前にホーエ・ヴァッサーファレ(3,003m)。写真左端奥はミーミンガー山群のグリューンシュタイン(2,661m)、ホーエ・ヴァッサーファレの右奥も同じ山群のホッホヴァント(2,719m)のようです。

ブライター・グリースコーゲル(中央右のピーク)方面のズームアップ。その左奥はシュトラールコーゲル(3,288m)とその左にグラースターラー・グリースコーゲル(3,168m)。右奥の尖峰はラルシュティックシュピッツェ(3,172m)で、その手前はロッホコーゲル(3,043m)です。

ガイスラッハコーゲル山頂から下山ハイキングに出発します。ガレた尾根を辿って南へ。

尾根の南端(フォルデラー・ガイスラッハコーゲル)から見下ろすゼルデン村。後方の山々は写真右端のアーペラー・プファッフから左へ順にシャウフェルシュピッツェ(3,332m)、シュトゥーバイアー・ヴィルトシュピッツェ(3,341m)、ヴァーレンカールザイテンシュピッツェ(3,345m)、ヴィンダッハー・ダウンコーゲル(3,348m)、ヒンテラー・ダウンコップフ(3,225m)、ルーダーホーフシュピッツェ(3,474m)の頭とその手前にヒンテラー・ゼルデンコーゲル(2,975m)、ヴィルデ・レック、アッターカールシュピッツェン、シュランコーゲル。更にその左にヴィルデス・ヒンターベルグル(3,288m)、ヒンテラー・ブルンネンコーゲル(3,325m)、ムルカールシュピッツェ(3,150m)、ヴィンネバッハシュピッツェン(2,987m)、ホーアー・ゼーブラスコーゲル(3,235m)、ヴィンネバッハー・ヴァイスコーゲル(3,182m)等の山々が並んでいます。

フォルデラー・ガイスラッハコーゲルから眼下のガイスラッハ湖に向かって急斜面のジグザグ道を下ります。急坂の下りが苦手なカミさんは「リフトで下りれば良かったんじゃないの…?」とブツブツ。鶴嘴を担いだ男3人組が雨水を登山道の外へ流す溝掘りをやりながら我が家の少し先を下っていました。こういう人達のお蔭でハイキングコースが整備されているんだなぁと改めて感じましたが、整備しているのか荒らしているのか分からないような場所もありました…(笑)。

急坂を下り終え、ガレた斜面を湖畔に向かって更に下ります。写真右上が下ってきた急斜面です。写真中央奥にガイスラッハコーゲル山頂のレストランが見えています。

ガイスラッハ湖畔から湖面越しに眺めるオイセレ・シュヴァルツェ・シュナイト。

ガイスラッハ湖畔から先は歩きやすい道になっていました。フェント谷を隔てた山々が美しく並びます。写真左端がネーダーコーゲル、オイセラー・グリースコーゲル(3,105m)とインネラー・グリースコーゲルを経て写真中央がシュトックコーゲル(別名ツィルムコーゲル)、その右にガンプレスコーゲルを経てラーモルコーゲルです。

ガイスラッハ湖の下手から見上げるガイスラッハコーゲル(山頂レストランがハッキリ見えてます)。この辺りで犬2匹連れの老夫婦と擦れ違いました。ゼルデン村で何度か見掛けた老夫婦で、とても山登りする元気がおありとは思えなかったので驚きました。山頂を目指していらっしゃったんでしょうか。確かに急坂は下るより登る方が滑落等の危険は少ないと思いますが…。

ガイスラッハコーゲルの南斜面を東へ廻り込むように下った先に、ガイスラッハアルムのホテル・レストラン群が見えてきました。左の高台に「ハイデアルム」のレストランも見えます。「ハイデアルム」の背後に並ぶシュトゥーバイアー・アルペンの右端がツッカーヒュットルで、その手前はブルンネンコーゲル小屋が建つフォルデラー・ブルンネンコーゲル(2,761m)です。

ティーフェンバッハ氷河末端方面へ向かうトラバース道に出合ったら、左折してガイスラッハアルム方面へ。写真のフェント谷の奥に見えている山はタールライトシュピッツェです。

ガイスラッハアルムへ行くには坂道を下る必要があり、勿体無いような気がして高台の「ハイデアルム」へ向かいましたが、こちらは営業していませんでした(夏の営業は日曜のみのようです)。建物の右後方がティンメルス谷ですが、峠方面は未だ雲が掛かっています。

「ハイデアルム」の前からは広い道が「ガイスラッハコーグルバーン」の中間駅へ続いています。写真は歩いてきた方向を振り返って撮っていて、正面の山がネーダーコーゲルです。

進む右手にはゼルデン村が一望でき、爽快な眺めです。

ゴンドラリフト「ガイスラッハコーグルバーン」の中間駅に到着。初日にも入ったレストラン「ティローラーシュトゥーベ」で昼食することにしました。雨がやってくる前だからでしょうか、今日は気温が高めなので、テラス席へ。お決まりの白ビールの後にカイザーシュマーレン(細切れパンケーキ)を夫婦で一皿いただき、ゴンドラリフトでゼルデン村へ下りました。


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