「夫婦で歩くスイスアルプス」

ジュラ東部尾根 ハイキング

2007年5月2日。ムティエ行きローカル電車に乗ってオーバードルフ駅でチェアリフトに乗り換え、3日前と同じヴァイセンシュタイン山頂のホテル前に再び上ってきました。良いお天気が続いていますが、今日も残念ながら遠くのアルプスの山々は霞んで見えません。3日前はここから西へ歩きましたが、今日は東方向へ歩きたいと思います。

ヴァイセンシュタインから東のレーティに向かう尾根道は、広い草原の中の緩やかな上り坂です。上の写真は歩いてきたヴァイセンシュタイン方面を振り返って写したもの。後方の山は3日前に登ったハーゼンマット(1,445m)で、その左下に見える街並みがソロトゥルンです。

30分ほどで三角点標識の立つレーティ山頂(標高1,395m)に到着。広々とした草原の頂で、360度の展望が広がって気分爽快です。少し南東側には十字架も立っています。

レーティ山頂から東側の眺望。眼下の草原がバルムベルク峠で、その後方の山がカンベン(1,251m)。これからこちらへ歩いていきます。

北側の谷底にはヴェルシェンロールの村が見下ろせます。村の背後の岩山はリンダーベルク(1,186m)。

レーティ山頂からバルムベルクに向かって下ってきました。振り返ってレーティを眺めると、南東側が切り立った岩壁になっているのが分かります。

バス停のあるバルムベルク。写真右の綺麗な建物に遠足の子供達が集まっていたのでレストランだと思ったら、単なる寄宿舎のようでした。ホテル・レストランはバスの後方に見える建物で、残念ながら改装工事中。写真左上の山がレーティです。

バルムベルクから更に東の尾根に続く道を緩やかに上っていきます。辺りはタンポポが咲き乱れて一面黄色。写真は振り返って写したもので、左のレーティ山麓に見える建物付近がバルムベルク峠です。

やがて道が二手に分かれます。右手へ下っていっても良いのですが、我が家は左上手に見えるシュティーレンベルク小屋の方に登っていくことにします。

シュティーレンベルク小屋の先にも広大な草原が広がっています。花畑の真ん中を緩やかに登っていきます。

草原の先から鎖手摺の付いた急な階段の道を登ると、カンベン山頂です。南側が急な絶壁になって落ち込んでいます。写真は山頂から西側のレーティ方面の眺め。

カンベン山頂から南側の眺望。眼下に見える小屋はホーフベルクリのレストラン(先ほどの分岐点から右手の道を進むとこちらに至ります)。その下方に広がる家並みはギュンスベルクの村。後方にはアーレ川が流れています。

カンベン山頂から東へ下り、ヒンテレ・シュミーデンマットのレストランにやってきました。ちょうど昼過ぎでお腹も空いたんですが、何と非情にも「水・木曜休業」の表示が…(今日は水曜日)。今の季節、平日はハイカーが少ないでしょうから、無理もありません。牛たちの哀れみの視線を浴びつつ先へ進みます。

道が舗装道路に変わり、牧草地の中を東へ歩いていきます。正面に見える送電鉄塔の立つ山がリュッテルホルン(1,193m)で、その手前にもうひとつレストランがある筈…。

到着したフォルデレ・シュミーデンマットのレストラン。ここは営業していました(助かった〜)。テラス席に座り、先ずはアプフェルヴァインで一息。カミさんはレシュティ、私はケーゼシュニッテをいただきました。

お腹が満たされたところで、先へ進みます。舗装道路は大きく右へ旋回し、下りてきたカンベン山(写真)の方向に戻るような感じで南に向かいます。

ベットラークーキの切通しを抜けて尾根の南側に出たところです。

ベットラークーキから南東側を見下ろすと、ファルネルンの村が見えます。案内標識では村まで徒歩45分となっていましたが、あいにくファルネルン村発の午後のバスは夕方の時間帯まで無いようです。


切通しの少し下手から車道を離れ、森と牧草地が入り交じる山麓の道を南へ下ります。電車が走るアッティスヴィール村もそれほど遠くなさそうなので、そちらを目指すことにしました。道の両側に並んでいるのは林檎の木です。

アッティスヴィール駅に到着。ここを走るのはソロトゥルンと東のランゲンタールを結ぶローカル線で、待っていると市電のような可愛い電車がやってきました。ソロトゥルン旧市街の東門にあたるバーゼルトーア駅で下車し、再び旧市街を散策してから宿に戻りました。


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