「夫婦で歩くスイスアルプス」

ベルヒェンフルー ハイキング

2007年5月4日。今日は曇り空ですが、今回のソロトゥルン滞在の最終日です。オルテン方面行きの電車をエンジンゲンで支線に乗り換えてバルスタールの町へ。そこからポストバスに乗り、オーバー・ハウエンシュタイン峠手前の村ランゲンブルックで下車。村を東へ抜けて牧草地の斜面を緩やかに上っていきます。写真は振り返って眺めたランゲンブルックの村。

草原の広い谷は上るにつれて次第に狭まり、農家の前を通って谷川の橋を渡ると、対岸(写真左奥)にデュルステルのレストランがあります。

更に谷を遡り「グウィーデム」と表記のある農家の近くまで上ってきました。歩いてきた西方を振り返って写しています。

グウィーデムの先の峠まで来たら、左手の斜面を登ります。その先が目指すベルヒェンフルーの山です。

尾根上の林道に出たら、その脇の階段の道を登ってベルヒェンフルー山頂(標高1,099m)へ。頂上部分は切り立った岩場です。

曇天なので期待していなかったんですが、これまで晴天の日に見えなかったベルナー・オーバーラントの山々が並んでいました。写真右上がユングフラウ、メンヒ、アイガーの三山、その左のフィーシャーヘルナーを経て中央にフィンスターアールホルン、シュレックホルン、ヴェッターホルン。ハンゲント・グレッチャーホルンを挟んで左端がリッツリホルンです。

ベルヒェンフルー山頂より、これから歩いていこうとしている東側の眺望。遠くで白煙を上げているのはゲスゲンの原子力発電所です。

尾根の林道に戻り、東へ歩いていきます。ここは第一次世界大戦当時、祖国防衛のための要塞として作られた軍事道路だったようで、それを表象するレリーフが切通しの岩壁に幾つも並んでいました。

道が北へ方向を変え、森を抜けて尾根に草原が広がると、カルヘッヒ峠です。ここから西に見える白い建物がレストラン「カルホーフ」で、我が家もここへ立ち寄って昼食にしました。山奥のレストランなのに車でやってくる地元の人々で結構賑わっていましたが、上品な味付けの定食を食べてみて納得。リーズナブルな値段なのに、最後に可愛いデザートまで付いてきたのには驚きました。

カルヘッヒ峠に戻り、草原の中を東へ下っていくと、イーフェンタールの集落です。小さな村に似合わず立派な教会が建っていて、その脇にバス停がありましたが、路線バスがここを通るのは週末のみ。今日は平日なので、我が家は更に東へ歩いて下ります。

ハウエンシュタインの集落に到着。ここからポストバスに乗りたかったんですが、あいにく次のバスは1時間半以上も先。そんなに時間があれば歩いてオルテンの街まで行けそうなので、車道に沿った遊歩道を南へ歩いて下ってみることにしました。

トリムバッハの町の手前まで来ると、鉄道高架橋の脇にオルテン行きの市内バスが待っていて、思ったより歩かずにオルテンの街に出ることができました。駅前から屋根付き木橋でアーレ川を渡り、旧市街を散策してみることにしました。

オルテンの旧市街にはあちこちに妙な形のオブジェが置かれていました。スイスの町でよく行われる「街じゅう○○○」タイプのイベントなんでしょうが、いったいこれは何でしょうか。キュウリ?


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