「夫婦で歩くスイスアルプス」

プレーダ〜ベルギュン そり下り

2007年1月1日。インスタントのお吸い物に焼餅を入れてささやかに新年の朝食を祝った後、サン・モリッツ駅を9時過ぎの電車(氷河急行車両連結)で発って9時半にアルブラ峠の駅プレーダに到着しました。今日はここからベルギュンの町まで6kmのソリ下りを楽しもうという訳です。サン・モリッツ駅で電車運賃とソリレンタルのセットチケットを買っていましたが、プレーダ駅の係員も我が家と同じ電車で到着。駅舎を開けてソリ貸出しの準備が整うまで10分余り待たされました(本当は、ソリコースは10時過ぎからのオープンでした…)。

無事にソリを借りて出発です。未だ我が家の他には殆ど人がいません。最初は傾斜が緩やか過ぎてソリが進みにくいですが、写真の先で跨線橋を渡ると、本格的な下り坂が始まります。このソリ専用コースは冬の間だけ車道を閉鎖して整備されているものです。アルブラ峠を越えたい車は鉄道貨車に載せられて運ばれていきます。

並行して走る鉄道は谷を跨ぐループ線を利用しながら高度を調整していくため、ソリコースは4回も鉄道橋の下を潜って進みます。ちょうど氷河急行が橋を渡る場面に遭遇したりすれば、なかなか絵になる風景です。

6kmは長いようですが、歓声を上げながら滑り降りるとあっという間に終点です。終点の右側に見える建物はダールルクスへのチェアリフト乗り場。ダールルクスからもベルギュンまでのソリコースがあり、行ってみたい気になりましたが、我が家が買ったチケットはプレーダ〜ベルギュン間の1回券でしたので、残念ながら断念です。

ソリコースの終点からベルギュンの町の中心部までは少し離れています。ソリを引きながら教会の前を通って歩きます。今年は積雪が少なく、ここまで来ると写真右に見える南斜面には雪が殆どありません。

ベルギュンの街中に入ると、家々の玄関には未だクリスマス飾りが置かれていて、目を楽しませてくれました。坂道を下った中心街にスポーツ用品店があり、ここでソリを返します。

身軽になったので、もう少しベルギュンの町の周辺を散策してみることにしました。町の西斜面には小規模ながらスキーリフトが動いていて、地元の子供達が遊んでいました。空には雲が垂れ込めてきてしまいましたが、背後の山はピッツ・エラ(3,339m)方面です。

スキー場の手前を左折して、半ば凍った川に沿って緩やかに上ります。この先の橋を渡り、先程歩いてきたソリコースからの道に戻りました。

ベルギュンの町の中心部に戻ってきました。写真の中央奥への道を進むとソリコースの終点に至ります。鉄道駅はここから左手への道を10分程度歩いた先の高台にあります。

中心街に雰囲気の良さそうなレストランを見つけたので昼食にしました。ジビエ料理もあり、私は鹿肉のソテーを、カミさんは各種ジビエ肉ミックスのシチューを注文。まずまずの味でした。

食事を終えて鉄道駅へ。駅前にもソリのレンタル店や軽食店が出ていて、結構賑わっています。

電車でサン・モリッツに戻ってきました。未だ夕方までに時間があるので、サン・モリッツ湖畔を散策してみることに。遊歩道が整備されていて、湖を歩いて一周することができます。写真は、サン・モリッツ駅の近くから東方向。

こちらは南西側。湖の対岸にサン・モリッツ・バートの街並みが見えます。湖面の氷は未だ薄い部分もあるように見えましたが、この数日後から湖上にレストランのテントが設営され始めました。

サン・モリッツ・バート手前の厩舎やCOOPに近い辺りから、歩いてきた方向を振り返って。サン・モリッツ・バートまで歩いたところで残念ながら雪が降り出したため、散策を中止してバスでシルス・マリーアに戻りました。


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