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おすすめハイキングコース (16)

【冬のグリンデルワルト周辺】


フィルスト First 〜 グリンデルワルト Grindelwald (ソリ滑りで約1時間) 地図
グリンデルワルト村からゴンドラリフトで上るフィルストは、冬もヴェッターホルンシュレックホルンアイガー等の山々を一望できる人気の展望台です。展望台にはウィンター・スポーツ用品のレンタル店があり、そこでソリを借りてグリンデルワルトまで滑り下ることができます。ソリ専用コースはフィルストの北側(写真)から始まり、先ずゴンドラリフトを右に見ながらスキーゲレンデの中を東へ下って、ゴンドラリフトの中間駅シュレックフェルトSchreckfeldに至ります。そこからゴンドラリフトに沿って南へ方向を変え、アイガーを正面に見ながら一気に下っていきます。もうひとつのゴンドラリフト中間駅ボルトBortを過ぎるとスキー用のコースと合流し、シャレーの点在するミューレバッハMühlebachのアルプを下ってグリンデルワルト村の教会の前に出てきます。教会前のバス停から路線バスでフィルスト行きゴンドラリフト乗場や鉄道駅に戻ることができます。ソリはゴンドラリフト乗場前のサンスター・ホテル内にあるスポーツ用品店「インターシュポルトIntersport」でも返却可能です。(2009年3月)


フィルスト 〜 ファウルホルン山頂 Faulhorn 〜 ブスアルプ Bussalp 〜 グリンデルワルト (徒歩約5時間) 地図
上述のフィルスト展望台から西のバッハアルプ湖Bachalpseeへ向かう道は冬も手軽なハイキングコースとして人気がありますが、湖畔から更に圧雪された道を辿ってファウルホルンの肩まで登ることができます。肩から眼前の斜面を直登すると山小屋の建つ山頂(写真)で、北側のブリエンツ湖方面を含め360度の眺望が楽しめます。肩に戻って西側の斜面をブスアルプに向かって下りますが、ここはソリ滑り兼用のコースになっていて、フィルストからファウルホルンの肩まで約500mの標高差をソリを引き摺って登ってくる元気があれば(所要約2時間)、ここからブスアルプを経由してグリンデルワルト村まで長さ12.5km・標高差1,500mの欧州最長のソリ滑りを楽しむことができます。フィンスターアールホルン等の山々を眺めつつブスアルプまで下ったら、レストランのテラス席で休憩しましょう。レストランの前から村営バスでグリンデルワルトに下れますが、バス道に沿った遊歩道を辿ってヴァイドリWeidli経由で歩いて下るのも、アイガー北壁等を正面に眺めつつ1時間半余りの楽しいハイキングです。(2009年3月)


メンリッヒェン Männlichen 〜 メンリッヒェン山頂 (往復徒歩約30分) 地図
メンリッヒェンはグリンデルワルト村下からのゴンドラリフトやヴェンゲン村からのロープウェイで手軽に上れる展望台で、これらの乗り放題チケットを持っていれば、ユングフラウ三山やラウターブルンネン谷等を一望できる尾根のテラスランチを楽しむためだけに来ても良いでしょう。ロープウェイ駅やホテル・レストランが並ぶ尾根から北へ100m余りの標高差を登れば山頂(写真)で、ラウターブルンネン谷等の眺めは尾根からと余り変わりませんが、足許が鋭く切れ落ちている北側の眺望も楽しむことができます。山頂までソリを引き摺って登れば、帰りはソリに跨ってあっという間に滑り下りて来られます。(2009年3月)


メンリッヒェン 〜 グルント Grund
(ソリ滑りで約1時間半) 地図
メンリッヒェン山の東斜面はグリンデルワルト周辺で最も広大なスキーゲレンデですが、その中にハイキングとソリ滑り専用のコースが設けられていて、スキーヤーとの接触を心配せずに楽しむことができます。冬の間はグルント(グリンデルワルト下)から上って来るゴンドラリフト(写真)の頂上駅裏手にスポーツ用品店「インターシュポルト」がオープンしますので、そこでソリを借りられます。コースは最初クライネ・シャイデックに向かうハイキングコースを進み、これを右に分けた途端に急滑降となります。メインコースはスキーゲレンデを横断して大きく北へ迂回しながら「レーガーLäger」スキーリフトの乗場に下ってきますが、スキーゲレンデの中央を直滑降するスピードウェイもあり、ソリに慣れてきたらこちらを猛スピードでかっ飛ばすのも一興です。更に下ってゴンドラリフトの中間駅ホーレンシュタインHolenstein近くまで来ると、前方にヴェッターホルンとグリンデルワルトの村が美しく眺められます。ホーレンシュタインから先はスキーヤーと共有のコースを辿り、シュヴァルツェ・リュッチーネ川の谷底まで標高差1,300m弱・水平距離約6kmを一気に下ることができます。谷底から数分歩くとゴンドラリフト駅・鉄道駅のあるグルントです。ソリはグルント駅前の「インターシュポルト」でも返却できます。(2009年3月)


メンリッヒェン 〜 クライネ・シャイデック Kleine Scheidegg (徒歩約2時間) 地図
夏の手軽なハイキングとして人気のルートですが、冬のハイキングコースは夏のルートより東側に付けられていて、斜面をどんどん下っていきます。ソリで滑りたくなりますが、ここは歩行者用のコースで、急斜面の直後に急カーブがあったりするので滑るのは危険です。下った先に「アルフェンArven」のスキーリフト乗場があり、ここでリフトに乗れば楽にクライネ・シャイデックに到着することができます。歩き続けるなら、リフトを左手に眺めながら標高差200mほどの登り道です。夏よりは少しハードなハイキングですが、ユングフラウアイガー・メンヒ(写真)等の山々を正面に眺めながら歩ける楽しさは同じです。(2009年3月)


クライネ・シャイデック 〜 グルント (ソリ滑りで約1時間半) 地図
クライネ・シャイデック駅前から東へ、登山電車(写真)と並行して下るハイキング・ソリ滑り専用コースです。歩き始めはアイガーを正面に眺めつつ進む緩やかな傾斜の道で初心者向きですが、ソリを降りて歩かなければならない部分が幾つもあります。レストランのあるアルピグレンAlpiglenからブランデックBrandeggまでの間は「アイガー・ランEiger Run」と名付けられた人気のソリ滑りコースで、カーブの多いスロー・コースと、直滑降型のスピード・コースに分かれています。ブランデックから先は林間を縫って滑り下り、谷底のグルントまで標高差1,100m余り・水平距離6kmのロング・コースが続いています。登山電車を利用しながら「アイガー・ラン」だけを繰り返し滑る家族連れも多いです。「アイガー・ラン」は水〜土曜の日没後に照明が灯され、ナイターでもソリ滑りを楽しむことができます。(2009年3月)


クライネ・シャイデック 〜 ヴェンゲン Wengen (ソリ滑りで約1時間) 地図
クライネ・シャイデック駅前から上記とは逆に西側へ下るハイキング・ソリ滑り・スキー兼用コースです。こちらも登山電車の線路と並行する道で、初めはユングフラウを左手に仰ぎ、ヴェンゲルンアルプWengernalp(写真)を過ぎるとラウターブルンネン谷奥の山々が正面から左手に移ります。ヴェンゲン村の手前でまっすぐ村内へ下っていくスキーコースと分かれ、右手の森の中へ。樹林帯のカーブの多い道を下り、東側からヴェンゲン村へ下りてきます。(2009年3月)


グリュッチアルプ Grütschalp 〜 ミューレン Mürren (徒歩約1時間半) 地図
ミューレン村に向かう電車の軌道に沿って歩くこの平坦なコースは季節を問わず人気があり、冬も常に除雪されて整備されています。谷底のラウターブルンネンLauterbrunnen村からロープウェイで上ったグリュッチアルプ駅を起点とし、正面にアイガー・メンヒ・ユングフラウの3山を眺めつつ歩き始めます。40分ほどで中間駅のヴィンターエックWintereggに至りますが、ここはスキーリフトの出発点でレストランもありますので、休憩するのも良いでしょう。この辺りから先は殆ど線路のすぐ脇を進み、傍を行き交う電車が楽しいですし、アイガー(写真)が次第に方向を変えて切り立った北壁が印象的な図となってきます。前方にホテル等の大きな建物が見えてきたらミューレン村に到着です。(2009年3月)


アルメントフーベル Allmendhubel 〜 ミューレン (徒歩約1時間) 地図
ミューレン村の上手からケーブルカーで上るアルメントフーベル(写真)はアイガー・メンヒ・ユングフラウ3山を美しく眺められる展望台で、冬もテラス・レストランで山々の眺望を楽しみつつ食事ができます。ここから南側のブルーメン谷Blumentalの奥を巻いてミューレンに下る道は夏も手軽なハイキングに人気のコースですが、冬もソリ滑りやハイキングで楽しく下ることができます。ブルーメン谷の奥にはペンション・レストラン「ゾンネンベルクSonnenberg」が冬も営業中です。シルトホルンに上って行くロープウェイや、ラウターブルンネン谷の奥に並ぶブライトホルン等の山々を眺めつつ進むうち、ミューレン村に下ってきます。(2009年3月)


シュテッヒェルベルク Stechelberg 〜 ラウターブルンネン Lauterbrunnen (徒歩約1時間) 地図
ミューレン村からロープウェイで谷底に下った場所がシュテッヒェルベルクで、ここからラウターブルンネン村まではバス便がありますが、歩いても四季を通じて楽しい道です。ヴァイセ・リュッチーネ川の右岸を通る車道と別れ、左岸の遊歩道を進みます。冬にはクロスカントリー・スキーも楽しめる場所になっています。振り返ると谷奥にグロースホルンとブライトホルンが美しく、右手の岩壁の上には次第にユングフラウも見えてきます。左手の岩壁を流れ落ちるシュタウプバッハの滝Staubbachfall(写真)を見送ると、右手に教会が近づいてきて、ラウターブルンネン村に入っていきます。鉄道駅は村の北端です。(2009年3月)



※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行等に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。

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