【スイス北部】 ホテル・アッペンツェル Appenzell (アッペンツェル Appenzell) https://www.hotel-appenzell.ch/ アッペンツェルの村は落ち着いた雰囲気が心地良く、センティス山周辺の展望台やザンクト・ガレン等への交通の便も良いので、北東スイス地区の滞在地としてお勧めしたいところです。ホテル・アッペンツェルは直接民主主義の事例で有名なランヅゲマインデ広場に面していますが、この広場自体は普段は単なる駐車場なので、特に景観が良いという訳ではありません。ただ部屋やレストランの内装は歴史を感じさせつつも温もりがあり、好感が持てます。宿泊した2階の角部屋は広い窓から広場が眺められましたが、2階あたりでは逆に外から見られていないか少し気になる程なので、3階以上の部屋を指定する方が良いかも知れません。ハーフ・ペンションの夕食はベジタリアン・メニューも指定可能。1階には菓子店を併設しています。(1999年宿泊、写真は朝食時のレストラン) フェーリエンヴォーヌング・ブラッテンハイマット Blattenheimat (アッペンツェル) https://www.appenzell.ch/de/unterkunft/ferien-wohnungen/ferienwohnung-blattenheimat-og3.html アッペンツェル中心街の北側に並ぶ大型の伝統家屋のひとつが各階毎の休暇用アパートとして貸し出されています。鉄道駅から徒歩6〜7分、中心街やスーパーまで3分程度という便利な立地ながら、静かな環境です。我が家が滞在したのは最上階(日本式で言えば4階)で、エレベーターが無いので上り下りが少し疲れますが、南東向きのリビングルームからは向かいの消防署越しにホーアー・カステン山を、北西側にはフントヴィーラー・ヘーエ方面の牧草地帯を眺められました。ベッドが3台置かれた主寝室とダブルルームの副寝室があり、5人まで滞在可能。バスルームはバスタブ付きで、キッチンの設備も良質なものが揃っています。キッチン内にダイニングテーブルがありますが、我が家は広いリビング内のテーブルの方で食事を摂りました。落ち着いた感じの内装で居心地は大変に良かったものの、古い木造建築のため、強風が吹くとミシミシと音を立てて建物が揺れます。オーナーは大変にフレンドリーな小母さんで、今はチューリッヒ郊外にお住まいですが、宿泊者の世話をするため週に何回も通われていて、宿泊中も毎日のようにメール連絡をいただいたうえ、日本からの宿泊客は我が家が初めてだと歓迎していただき、地元の銘菓やお酒など盛り沢山のプレゼントを頂戴しました。宿泊代金は到着時に現金払いでも良いと言われましたが、多額になるので日本を発つ前にオーナーの銀行口座へ送金しました。2ベッドルームの貸アパートとしてはリーズナブルな料金であるものの、異様に高い清掃代が追加されるため、短期間の宿泊では割高になります。地下室の共用洗濯機・乾燥機を無料で使用可。1〜3階には更に広い部屋があります。(2022年6月宿泊) イデュルホテル・アッペンツェラーホーフ Appenzellerhof (シュパイヒャー Speicher) https://appenzellerhof.ch/home.html ザンクト・ガレンの駅前から路面電車のような可愛いアッペンツェル鉄道(トローゲンTrogen行き)に乗って東へ20分行ったところがシュパイヒャーの村です。いかにもアッペンツェル州らしい草原の丘陵に囲まれていて、これらの放牧場が花畑となる春の散策がオススメです。「アッペンツェラーホーフ」はシュパイヒャー駅から線路に沿ってトローゲン方面へ3〜4分歩いた先に建つホテル。部屋はシンプルながら落ち着いた内装で、バスルームも清潔です。フロントの横には広いラウンジがあり、レストランの料理の質もまずまずでした。無線LANを無料で使えるとのことでしたが、フロントで教えてもらったパスワードを入力しても上手く接続できなかったのは残念でした(フロントの人もPCに詳しくないので2人で悩むしかなかったんですよね)。(2010年4月宿泊) ※【追記】 残念ながら2022年6月で営業を終了し、その後はウクライナ難民用の宿泊施設になっているようです。 ホテル・シュヴァイツァーホーフ Schweizerhof (アルト・ザンクト・ヨハン Alt St.Johann) https://www.adonia.ch/gruppenhaeuser/schweizerhof ヴァーレン湖の北岸に聳えるクールフィルステン連峰の北側がオーバー・トッケンブルク高原Ober Toggenburgで、クールフィルステンの峰々へ各種ロープウェイが通じているほか、北側のアルプシュタイン山群やアッペンツェル地方にも近いので、夏・冬ともに静かな滞在を楽しめる山岳リゾート地帯です。ヴィンタートゥール〜ザンクト・ガレン間の町ヴィールWil SG始発のローカル電車で終点のネスラウ-ノイ・ザンクト・ヨハン駅Nesslau-Neu St.Johannまで来てポストバスに乗り換える西からのアプローチと、東側のリヒテンシュタイン国境の町ブックスBuchsからポストバスで入る方法とがあります。アルト・ザンクト・ヨハンはこの地域の中心的なリゾート村のひとつで、バス停の周辺に数軒のホテルが集まって建っています。「シュヴァイツァーホーフ」という名の高級ホテルはスイス各地にありますが、ここはホテルチェーンではなく家族経営のアットホームな宿です(オーナーのフレンドリーな笑顔が素敵!)。我が家は年末年始のピークシーズンに泊まったため本館が満室だったんでしょう、本館の裏手を流れるトゥール川を渡った先の別館「ラントハウス・アン・デア・トゥールLandhaus an der Thur」の2階にある部屋を宛がわれました。本館の食堂へ行くのに外を歩かなければならないのは少し面倒でしたが、シンプルな内装ながら充分な広さのダブルルームで大きなバルコニーもあり、隣室の騒音に悩まされる恐れもなく却って快適でした。バスルームはバスタブ付き。ベッドメイク等のサービスは本館と同等で、無線LANも無料で問題なく使えました。ハーフ・ペンションの夕食は5コースで、地元の郷土料理もあり、一皿あたりの量が少なめでありがたかったです(物足りない人は追加料金なしでお代わりができます)。大晦日の夜はアペロから始まる特別ディナーで(追加料金が必要)、食後もデザートや飲み物を取り放題のパーティーが新年の花火打上げまで続きます。(2012年末〜2013年初に宿泊) ※【追記】 残念ながらホテルは2018年に営業を終了し、その後は団体滞在用の施設として貸し出されています。 ヴォーンテル Wohntel (セーヴェレン Sevelen) https://veltus.ch/wohntel/ セーヴェレンはリヒテンシュタインの首都ファドゥーツからライン川を西へ渡った先の山裾にあるザンクト・ガレン州の村です。観光的な見どころは殆どありませんが、30分毎に走っている路線バスで北のブックス駅Buchsへ約10分、南のサルガンス駅Sargansへ20分余りで出られるため、トッケンブルク地方やフルムザーベルク等を含むスイス北東部の観光拠点として便利な場所です。「ヴォーンテル」は「ホテル感覚で住む」をコンセプトにした短期滞在用の集合アパートで、敷地内に広い駐車場があり自家用車でやって来る宿泊客が大半のようですが、バスでも建物正面の「リエートリRietli」停留所で乗降できます。本館に寝室が独立した2部屋タイプ、隣接する別棟(写真)にワンルームタイプのアパートが並んでいて、我が家は後者に滞在しましたが、充分な広さがある上に家具の配置が工夫されていて快適に過ごせました。キッチンやバスルームにも良質な機器が整っていて使いやすく、広々としたバルコニーからはリヒテンシュタイン方面の山々を眺められます。スタッフがゴミの回収を週3回、部屋の清掃とリネン類の交換を週1回やってくれるというホテル的なサービスも嬉しかったです。車道に近い部屋だと騒音が気になりそうですが、我が家は2階(日本式でいう3階)の西端の部屋でしたので車道から最も遠く、比較的静かでした。洗濯室は本館の地下にあり、ワンルームタイプの宿泊者は週あたり10フランの使用料を支払う必要があります。本館内には事務所があるものの無人の時間帯も多く、チェックインは事前に通知された暗証番号を使って鍵箱からカードキーを受け取る方式なので、スタッフと面会する機会は殆どありませんでしたが、メールでの照会には常に迅速・的確に返答してもらえました。ただ、入居時に部屋の備品類の詳細なリストを確認して問題ない旨の署名をさせられるのが少々面倒です。(2022年6〜7月に宿泊) ホテル・クルム Kulm (トリーゼンベルク Triesenberg (リヒテンシュタイン)) https://www.hotelkulm.li/ リヒテンシュタインの首都ファドゥーツからマルブンMalbun行きのバスで山腹によじ登ったところがトリーゼンベルク。ホテル・クルムはバス停(郵便局)の隣にあり、部屋から見下ろすライン川(写真)と対岸の山々の眺めが美しい宿です。レストラン等には地元出身のルドルフ・シェドラーという芸術家の作による木の根を使ったユニークな人形が幾つか飾ってあります。隣接する郷土博物館の1階にはこれが沢山展示してあり、なかなか面白いです。ハーフ・ペンションの夕食はメインディッシュを通常メニューの中から選ぶ方式でしたが、残念ながらサービスの質は今ひとつといったところ。場所が辺鄙なので日本人は少ないですが、ホテルチェーンの「ミノテル」に加盟しているので欧米人の団体客は結構多いです。なお、隣の郵便局で託送荷物を受け取れたのですが、帰りに発送しようとしたら「ライゼゲペックはファドゥーツ局でないと受けられない、ここからは配達便扱いになる」と言われ、ライゼゲペックの2倍以上の送料を支払わされました。その代わり、シルス・バゼルジャの郵便局で受け取ったトランクには有名なリヒテンシュタインの切手がべたべたと沢山貼ってありましたが。(1999年宿泊) ホテル・タンネンボーデン Tannenboden (フルムザーベルク Flumserberg) https://tannenboden.ch/ チューリッヒ湖の東に位置する、山々に囲まれた静かな湖ヴァーレンゼー。その南側の高原地帯がフルムザーベルクです。ヴァーレン湖畔の鉄道駅ウンターテルツェンUnterterzenからゴンドラリフトへ乗り継ぐか、サルガンスに通じるゼーツ谷の町フルムスFlumsからポストバスに乗って到着します。チューリッヒから最も手軽に行けるスキーリゾートのひとつですが、夏は人出も少なく、マシュゲンカム周辺で静かなハイキングを楽しむことができます。 タンネンボーデン地区はフルムザーベルクの最も高所にある集落で、数多くのシャレー(別荘)に交じって建つ数軒のホテルの代表格がここです。本館(写真)内の部屋はシャワー付のみですが、下手に隣接する別棟「シュタインボックSteinbock」にはバスタブ付の部屋もあり、我が家はこちらに宿泊しました。バルコニーは南向きの部屋にしか付いていませんが、北向きの部屋の方が窓からクールフィルステンの峰々を眺められて眺望良好です。別棟の宿泊者も本館内のレストランで食事となります(朝食会場は本館内の別の部屋)。料理の内容やサービスもまずまずでした。(2006年6月宿泊) ホテル・バーンホーフ Bahnhof (シャフハウゼン Schaffhausen) https://hotelbahnhof.ch/ シャフハウゼンは中世的な旧市街の街並みが印象深いところ。ライン川沿いの近郊にも見どころが多く、また電車でチューリッヒ中央駅まで40分足らずで行けるので、チューリッヒの代替滞在地に選ぶのも良いと思います。ホテル・バーンホーフは名前のとおり鉄道駅の正面にありますが、田舎によくある安っぽい駅前宿ではなくて、都会的に洗練された四つ星ホテルです。街中なので2食付で泊まる人は少ないようですが、レストランはビジネスマン達が結構入っていて、内容もまずまずでした。ただ、泊まった部屋は裏通りの商店街に面していて、夜は少し騒がしいこともありました。(2001年宿泊、写真は部屋からの眺め) ホテル・クローネ Krone (ヴィンタートゥール Winterthur) https://sorellhotels.com/en/krone/winterthur ヴィンタートゥールはチューリッヒ空港から急行電車に乗れば僅か1駅、10数分で到着できる便利な街で、商店やレストランが建ち並ぶ旧市街や、展示品の充実した美術館等の魅力も揃っています。「クローネ」は旧市街のど真ん中に建つこじんまりしたホテルで、鉄道駅からは徒歩で5分くらい。我が家は少し広めの「スーペリア・ダブルルーム」に泊まったため、ライティング・デスクやソファもあってゆったり過ごせました。部屋は3階(日本式では4階)にあり、窓からは旧市街の広場を見下ろせました。ただ、バスルームとの間の壁から15分毎くらいにブーンという機械音がして、カミさんが熟睡できなかったと訴えたため、翌日は中庭向きの別の部屋へ替えてもらいました。中庭側の外壁が工事中で、部屋のレイアウトも異なりましたが、今度は異音も聞こえず安眠できました。1階のレストランでの朝食はビュッフェスタイルで、種類の多さも質も満足できる内容でした。フロントの対応はフレンドリーで好感が持てましたが、日曜の15時半以降はスタッフ全員が不在になるので要注意です。(2022年9月宿泊) モーベンピック・ホテル・チューリッヒ・エアポート Mövenpick Zurich Airport (グラットブルック Glattbrugg) https://movenpick.accor.com/en/europe/switzerland/zurich/hotel-zurich-airport.html スイスの大手レストラン・ホテルチェーンが経営する空港ホテルです。チューリッヒ空港から15〜30分毎に出ている無料シャトルバスに乗って僅か5分の距離ですので、チューリッヒ空港を早朝に発つ場合などに利用すると便利です。ロビーは広々としていて、宿泊した「クラシック・ツインルーム」も充分な広さがあり、バスルームも快適でした。空港とは反対側の南向きの部屋でしたので、騒音は全く気になりませんでした。設備が整っている割に料金はリーズナブルですが、便利でお手頃価格となればやはり団体ツアーが放っておきません。チェックインやチェックアウトの際にフロントで団体客と鉢合わせして相当待たされる覚悟は必要です。また忙しく団体客を捌いているせいなのか、フロントの職員がスイスのホテルにあるまじきぞんざいな応対をしていたことも残念でした。なお、モーベンピック・ホテルは朝食ビュッフェが豪華なことで有名です(但し別料金が必要)。我が家は早朝の出発だったため利用しませんでしたが、以前にミュンヘン空港のモーベンピック・ホテルに泊まった際には多種類の料理を堪能しました。(2012年8月宿泊) ホテル・チューリッヒ・マリオット Zürich Marriott (チューリッヒ Zürich) https://www.marriott.com/en-us/hotels/zrhdt-zurich-marriott-hotel/ 以前は単にホテル・チューリッヒと名乗っていましたが、その当時からアメリカ的なスタイルが目立っていたホテル。五つ星ですから部屋は広く、高層階の南向きの部屋なら市街の眺めも良さそうです。その割には料金は市内の三つ星ホテル並みで、コストパフォーマンスは悪くありません。ただ、ヨーロッパスタイルに高級感を抱く向きからすれば、全体のイメージは中級のビジネスホテルといったところでしょうか。場所も中央駅からみて中心街とは反対方向にあり、付近のリマト河岸は治安の良くないエリアとも言われています。その分、宿泊客はビジネスマンが多く、ツアー観光客は少ないようです。(1996年宿泊) ホテル・チューリッヒ・マリオットについては、naoeさんの紹介文もご参照ください。 ホテル・ザイデンホーフ Seidenhof (チューリッヒ) https://hotelseidenhof.com/ 市街中心部にあり、品揃えでは1の百貨店「イェルモリJelmoli」の正面という位置関係が有り難いホテルです。フロントの対応も親しみを感じさせて好感が持てます。部屋の内装もまずまずですが、中心街とあってビルが建て込んでいて、エアコンは無いので蒸し暑い夜だと風通しの悪さが気になります。レストランには地元の人達が結構入っていますが、座席の間隔がかなり狭いので朝食時でも少し窮屈さを感じました。(1998年宿泊) ホテル・ゼーガルテン Seegarten (チューリッヒ) https://hotel-seegarten.ch/ チューリッヒ湖岸のオペラ座近くに位置し、中央駅からはかなり遠いですが、市電を利用すれば余り苦にはなりません。ホテルの部屋から湖は見えませんが、周囲の道路は交通量が少ないので意外と静かです。特に泊まった34号室は扇形の形状をした角部屋で広さが十分あり、コストパフォーマンスの点で満足できました。1階にはイタリアンレストラン「ラティーノLatino」があり、地元客には結構人気らしく「予約しておかないと入れないよ」とホテルのスタッフに言われていましたが、あいにく泊まった夜はキッチンを修理中とかで休業でした。(1999年宿泊) ホテル・セダルティス Sedartis (タールヴィール Thalwil) https://sedartis.ch/ チューリッヒ湖西岸の町タールヴィールは、急行電車でチューリッヒ中央駅から10分足らず、チューリッヒ空港からも直通電車で約30分という至便な位置にあります。セダルティスは鉄道駅の東側(湖側)に隣接して建つホテルで、この交通の利便性が最大の利点です。滞在したのは湖に面した角部屋のダブルルームで、バルコニーからはチューリッヒ湖が一望(夜景も綺麗でした)。青色と楕円形を基調にしたバスルームもスタイリッシュで良い感じです。朝食会場は湖側に面したレストランで、週末には豊富な料理のビュッフェが追加料金なしで楽しめます。ホテルから坂道を数分下ると湖岸の船着場に行けますので、チューリッヒ湖の遊覧にも便利。ただ、タールヴィールの町はチューリッヒのベッドタウンという印象で、交通の便が良過ぎるせいでしょうか、人口が多い割には商店や雰囲気の良いレストランが少ない感じです。(2013年9月宿泊) ガストハウス・ヴァインハルデ Weinhalde (ラッパースヴィール・ヨーナ Rapperswil-Jona) チューリッヒ中央駅からチューリッヒ湖の東岸を走る近郊電車S7に乗って30分余り、終点ラッパースヴィールの1駅手前ケンプラーテンKempraten駅で下車すると北側に見える小さな宿です。我が家が泊まったのは2階の角部屋で、デスクやソファもあり、バスルームはバスタブ付き。窓からは湖越しにラッパースヴィールの旧市街を眺められます。我が家のお目当ては1階のレストランでの夕食で、コースメニューは少々値が張ります(我が家がオーダーしたのは1人85フランでした)が、洗練された料理を地元産の希少なワインとともに楽しめました。周囲は静かな住宅街で、その上手に葡萄畑が広がっています。「チューリッヒは市内よりも周囲の小さな町に質の良いレストランが多い」とヴェンゲン村のホテル・オーナーも話していましたが、そんなオーベルジュのひとつだと思います。(2009年3月宿泊) ※【追記】 残念ながら2014年6月に37年間の歴史に終止符を打ち閉店してしまったようです。 アトリウム・ホテル・ブルーメ Blume (バーデン Baden) https://blume-baden.ch/ チューリッヒから西へ、急行電車なら僅か30分で到着する温泉町バーデン。中世の雰囲気いっぱいの旧市街には賑やかな商店街もあり、その下のリマト河畔では静かな散策を楽しめるという、コンパクトで魅力の多い街です。「ブルーメ」は歴史を感じさせる温泉街に建つホテルで、駅からは徒歩で10分程度ですが、9番の市内ミニバスも利用できます。「アトリウム・ホテル」の名のとおり、観葉植物が茂る吹き抜けの中庭を囲むような構造の建物で、中庭を見下ろす2階の回廊がレストランになっています。料理は少し濃い目の味付けですがまずまずの内容で、外から夕食に来る客も多く毎晩賑わっていました。泊まったツインルームはシンプルながら居心地は悪くなく、バスルーム(シャワーのみ)も改装されていて快適でしたが、レストランと同じ2階の部屋だったので、食事時に部屋から出入りしようとすると食事中の人のすぐ背後でドアを開け閉めすることになり、ちょっとどうかなと思ってしまいました。1階には温泉療養施設があり、硫黄の香りのする温泉浴槽に10分ほど入った後、別室で小母さんの魔法のような指遣いのマッサージを受けられます。そのまま毛布を掛けられて30分ほど休むのですが、全身がポカポカして不思議な爽快感を味わえます。2食付宿泊と温泉療養のセット料金プランもありますので、是非ご体験ください。ホテルの隣にある温泉センターではもっとリーズナブルな料金で露天の温泉プールに入れますので、こちらもお忘れなく。(2007年4月宿泊) シュトゥーダー邸 Peter+Rita Studer-Flury (ソロトゥルン Solothurn) 首都ベルンの北、アーレ河畔に位置するソロトゥルンは、聖ウルス大聖堂をはじめ重厚な中世の建物が並ぶ旧市街が魅力的な街で、「バロック・シティ」と呼ばれています。背後に連なるジュラの尾根を歩くハイキングも楽しいですし、東西南北各方面への交通も便利な場所です。ここに1週間滞在しようと決めたのですが、ウェブサイトではこの地域の休暇用アパートに関する詳細な情報が少なく、ソロトゥルンの観光案内所に希望の条件を伝えて紹介してもらったのが、このシュトゥーダーさん宅です。ご自宅の3階(屋根裏部屋)を貸し出しているもので、オーナーはきっと老夫婦だろうと想像していたら、幼な子2人と暮らす若夫婦だったので驚きました。ソロトゥルンの市役所に勤めるご主人は英語が苦手ですが温かい人柄で、宿泊者にはテキパキしっかり者の奥さんが英語で説明してくれます。まだ新築後間もない感じで、リビングと設備の整ったキッチン・ダイニングを繋げたメイン・ルームはかなり広く、隣の寝室にも広い窓があるので、屋根裏とは思えないほど明るい部屋でした。バスルームもシャワーのみですが快適。玄関はオーナーと共通ですが、入口の鍵を貰えますし、玄関から内階段で直接3階へ上がれるので、気兼ねも殆どありません。場所はソロトゥルンの北隣の町ランゲンドルフLangendorfに属し、ソロトゥルン駅前から1番の市内バスで約10分のラーデンドルフLadendorf停留所から徒歩3〜4分です。傾斜地に建っていて、南側は草原なので眺望は抜群。大気の澄んだ日には遠くアルプスの山々が美しく望めるそうです。鉄道のランゲンドルフ駅も徒歩数分の距離で、その近くには「ミグロ」の大きなショッピングセンターがあり、買物も便利です。この内容の割に賃貸料金はリーズナブルで、予約の際にデポジットの送金も要求されず、契約書も入居後にサインしました。「将来は3階がお子さんの部屋になるの?」と訊いたら、「そうかもね」という答えでした。(2007年4〜5月に宿泊) |