直線上に配置

おすすめハイキングコース (39)

【冬のキッツビュール周辺(オーストリア)】


ヴェステンドルフ村散策 Westendorf (約2時間)
ヴェルグルWörglで乗り換えてキッツビュールへ向かう場合、途中で広々としたブリクセン谷Brixentalを通ります。谷の入口にあたるホップフガルテン村Hopfgartenから一段標高を上げて視界が一気に開けたところがヴェステンドルフ村です。村の北西側にあるミュールタールMühltal(シュトッカーミューレ停留所Stockermühle)から歩き始め(我が家は誤って別のバス停で降りてシュトラースホイズル地区Straßhäuslに迷い込んでしまいましたので要注意)、坂道を西へ登るとスポーツセンターを経てリートRiedの集落(写真)を通過し、針葉樹林帯を抜ければ農家レストラン「アウナーホーフAunerhof」に至ります。この先に大きな牧畜農家「コグラーホーフKoglerhof」があり、広大な平原を周回して歩くことができます(ミュールタールから北側の陸橋を渡ってファイヒテンFeichtenの集落を抜ければ直接にこの周回路へ出られます)。「アウナーホーフ」から南へ歩いて森の中を進むと分岐があり、右手へ下ればウンターヴィンダウ谷Unterwindauを経てホップフガルテン村方面への道ですが、左手へ進めばホルツハムHolzhamの集落を経てヴェステンドルフ村の中心部へ戻ります。村の南側にゴンドラリフト「アルペンローゼンバーンAlpenrosenbahn」の乗場があり、この中間駅から村まで下るウィンター・ハイキングも楽しめるようです。(2019年1月)


キルヒベルク Kirchberg in Tirol 〜 ホレナウアー・クロイツ Hollenauer Kreuz (往復約5時間)
ホレナウアー・クロイツは、キッツビュールの北西に位置するゼルランドル地方Sölllandlの村ゴイングGoing am Wilden Kaiserの南にある展望台ですが、我が家は滞在していたキルヒベルク村(キッツビュールの西隣)から歩いて行きました。キルヒベルク村の中心部から東へ進み、住宅街が途切れる手前で左折して鉄道線路を潜り、線路沿いの道を東進します。道はやがて線路から離れて山裾を左手へ旋回し、レストラン「アッヘンシュテューバールAchenstüberl」を過ぎると川沿いを北上する道となってライト村Reithに至ります。中心部に建つ教会の裏手に小さなスキー場があり、村の周囲はクロスカントリー・スキーのコースになっています。ライト村の北外れにあるハウザーミューレ停留所Hausermühleから北へ緩やかに登り、ゴイング村への道を右に分けると一旦南へ旋回し、カーブ地点でライト村方面の眺望が広がります。道はここから再び北へ向かい、樹林帯を抜けた先にホレナウアー・クロイツのレストランが見えてきて、その脇に十字架(写真)の建つ展望所があります。ここはアストベルクAstbergの北東側の山腹にあたり、晴れていればゼルランドルの谷を隔ててヴィルダー・カイザー山脈を眺められる筈です。我が家は来た道をキルヒベルク村まで歩いて戻ったため歩行時間が長くなってしまいましたが、ハウザーミューレ停留所まで路線バス(キルヒベルク村の東にあるフレックアルムバーン山麓駅が始発)で来てから歩き始め、帰路はゴイング村へ下れば、約2時間の行程です。ゴイング村から路線バスでザンクト・ヨハン駅St.Johann in Tirolへ出られますが、土日曜・祝日は便数が少ないのでご注意ください。(2018年12月)


ガイスベルク山上駅 Gaisberg Bergstation 〜 キルヒベルク (ソリ滑り)
ガイスベルクはキルヒベルク村の南西側にある山で、村の中心部から川沿いに南へ10分ほど歩いたところにある乗場から中腹までチェアリフトが通じています。スキーゲレンデとしても利用できますが、ソリ滑りコースの方が人気です。山麓駅に入っているレンタルショップでソリを借りてリフトに乗り込み、山上駅のすぐ近くにあるレストラン「ガイスベルクシュテューバールGaisbergstüberl」の脇から長さ3.5kmのソリ専用コースへ。前半は針葉樹林帯を蛇行しながら下り、森を抜ければ(写真)、スピードを上げて平原の中に建つ山岳ホテル「オーバーガイスベルクObergaisberg」の前に出てきます。ここから更にキルヒベルク村を見下ろしながら滑り下ると、チェアリフトの山麓駅にピッタリ到着しますので、すぐにリフトに乗り込んで何度でも滑降を楽しむことができます。夜もライトアップされていて、日没後でも滑れます。(2019年1月)


キルヒベルク 〜 シュペルテンタール Spertental (約1時間)
キルヒベルクから南へ延びる谷の川沿いを歩くハイキングコースです。キルヒベルク村の中心部から川沿いに南下し、上記ガイスベルク行きチェアリフト乗場の前を通って直進すると、ザイズルボーデンSeislbodenの集落を通過して森の中(写真)に入ります。森を抜けた先の分岐を左折して川を渡れば、車道に面して建つホテル「スキーラストSkirast」があり、その向こう側がゴンドラリフト「ペンゲルシュタインバーンPengelsteinbahn」の山麓駅です。ホテル前と山麓駅のどちらからでも路線バスに乗ってキルヒベルク村へ戻れます。我が家は上述の分岐を直進してアシャウ村Aschauまで歩くつもりでしたが(分岐から所要約1時間)、道を間違えて民宿「ハーガウホーフHagauhof」の前まで登ってしまったので行き着きませんでした。アシャウ村方面へ進む場合は、分岐を直進したすぐ先で左手の川沿いの道に入るのを忘れないでください。(2019年1月)


エーレンバッハヘーエ Ehrenbachhöhe 〜 ホッホブルン・アルム Hochbrunn Alm 〜 ハーネンカム Hahnenkamm (約2時間)
ハーネンカムはキッツビュールの南西側に位置する山で、山塊一帯がこの地域最大のスキーエリアになっています。キッツビュール市街からゴンドラリフトが通じていますが、我が家は隣村のキルヒベルクの東外れから別のゴンドラリフト「フレックアルムバーンFleckalmbahn」に乗ってエーレンバッハヘーエの頂に上りました。キルヒベルク村の中心から池の畔ヴェッツイングWötzingの集落を経由して乗場まで歩くと30分近くかかりますので、頻繁に運行されているスキーバスを利用すると良いでしょう(キッツビュールからのバスも立ち寄ります)。山上駅からは北にヴィルダー・カイザー山脈、東にキッツビューラー・ホルンドイツ国境方面の眺望が広がっています。スキーゲレンデの端を南へ下ると間もなく圧雪整備された林道に入り、これを進めば広々としたシュトライトエックアルムStreiteggalmに出てきます。東にキッルビューラー・ホルン、西にガンペンコーゲル等の山々を眺めながら直進し、「コンペテンツツェンターKompetenzcenter」の前を通ってホッホブルン・アルム小屋(写真)に至ります。スノーシュー等を付けずに歩けるのはここまでなので、小屋で休憩したら来た道を辿って戻りましょう。帰路はエーレンバッハヘーエへ登らずに林道を直進すると、眺望の良いザンクト・ベルンハルト礼拝堂St.Bernhard Kapelleを経由し、樹林帯の脇を通ってゴンドラリフトの山上駅「ホッホキッツビュールHochkitzbühel」に到着します。ここから「ハーネンカムバーンHahnenkammbahn」に乗り込めば、キッツビュール市街の鉄道駅「ハーネンカム」の駅前に下ってきます。(2019年1月)


キッツビューラー・ホルン山頂 Kitzbüheler Horn
キッツビュール市街の北東側に聳える、名前のとおりこの街のシンボル的な存在の山で、山頂までロープウェイで手軽に上れます。山麓駅は市街の北側にあり、上記「ハーネンカムバーン」の乗場からは離れていますので、無料の市内循環バス「リングバスRingbus」を利用すると便利です。先ずゴンドラリフト「ホルンバーンHornbahn」に乗り込んで中間駅へ。山頂へはここでロープウェイに乗り換えます。巨大な電波塔が建つ山頂(写真)にはレストラン「ギプフェルハウスGipfelhaus」があり、北西側のヴィルダー・カイザー山脈等だけでなく、グロースグロックナーグロースヴェネーディガーグローセス・ヴィースバッハホルンをはじめとするホーエ・タウエルンの峰々を南側に遠望することができます。ロープウェイで中間駅に戻って別のゴンドラリフトに乗り換えれば、南斜面に建つレストラン「アルペンハウスAlpenhaus」にも行けます。山頂付近には手軽に歩けるハイキングコースはありませんが、「アルペンハウス」からスキーリフトで下ったトラットアルムTrattalmには展望所まで往復する所要30分ほどの遊歩道が整備されているようです。(2019年1月)


キッツビュール Kitzbühel 〜 アウラッハ Aurach 〜 ヴィーゼンエック Wiesenegg (約2時間半)
キッツビュールの中心街から東へ歩くと、川を渡って幹線道路のヨッホベルガー通りJochberger Straßeに出ます。向かいにスポーツセンターSportparkを眺めつつ南下し、ショッピングセンターを過ぎた先で左折してビッヒルンヴェークBichlnwegに入ります。バートハウス地区Badhausを過ぎると針葉樹林帯の上り道となり、これを抜けた先にホテル「ビッヒルホーフBichlhof」があります(冬季は中心街からここまで運行されているポストバスも利用可能です)。隣接する乗場からチェアリフトビッヒルアルムBichlalmに上れば、そこから徒歩か雪上車でシュトゥックコーゲルStuckkogelに登頂することができます。「ビッヒルホーフ」の少し先にある分岐を右折し、アッシュバッハ川Aschbach沿いを下ってゴルフ場の東縁を南下するとウンターアウラッハUnteraurachの集落に出ます。ここから礼拝堂を巡る道「カペレンヴェークKapellenweg」が始まり、東へ進むとオーバーアウラッハOberaurachの集落で、教区教会(写真)前のレストラン「ハラーヴィルトHallerwirt」で軽食休憩ができます。教会前から南へ進むと「森の礼拝堂Waldkapelle」があり、その先の分岐で右折して南へ下ればコッハウKochauの集落。集落内の分岐で右の道「グルーバーヴェークGruberweg」を選んで進むと「砕鉱夫の礼拝堂Pocherkapelle」のあるグリューンタールGrüntalへ下り(谷へ下る手前で右手へ入れば丘の上に建つ「ゲッチェンカペレGötschenkapelle」があります)、そこからヴィーゼンエックバッハ川Wieseneggbach沿いに西へ進めばヴィーゼンエックの集落です。幹線道路との交差点にホテル・レストラン「ヘッヒェンモースHechenmoos」がありますので、ここで軽食休憩しながら帰りのバスを待ちましょう。ウンターアウラッハ(アウヴィルト停留所Auwirt)までバスで行って「カペレンヴェーク」部分だけを歩くなら1時間半ほどの道程です。(2019年1月)


トゥルン峠周辺散策 Pass Thurn (約1時間)
キッツビュールからヨッホベルクJochbergの谷を南下した先にザルツブルク州との境界を成すトゥルン峠があり、キッツビュールからミッタージルMittersill行きのポストバスで行けます(大半のバスは中心街から少し離れたキッツビュール駅前が始発なので、上記の「リングバス」を利用すると良いでしょう)。峠を越えた次の停留所がゴンドラリフト「パノラマバーンPanoramabahn」の中間駅で、周辺にはレストランが何軒もあり食事を楽しめます。バス停の東側には湿原が広がっていて、冬は格好のクロスカントリー・スキー用コースになり、それに並行して歩行者用の周回散策路(写真)も整備されています。途中にピンツガウ谷を見下ろす展望塔もありました。中間駅からゴンドラリフトに乗り込めば、レスターコーゲルResterkogelの山頂直下にあるレストラン「ピンツガブリックPinzgablick」の前まで上れます。レスターコーゲルはスキー場になっているなだらかな山で、スノーシューを履けば尾根上をハイキングできそうです。ゴンドラリフトはピンツガウの谷底にあるホラースバッハ村Hollersbachの外れが山麓駅で、その南側にある駅から鉄道に乗ればミッタージル村方面へ出られます。(2019年1月)



※ 各コースの標題末尾の括弧内は、歩行に要した時間です(施設の見学や休憩等に費やした時間を含んでいません)。

前のページへ  次のページへ  トップページへもどる

直線上に配置