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ホテル紹介 (7)

【フランス】


レジデンス 「ル・シャモワ・ブラン Le Chamois Blanc」
(シャモニー・モン・ブラン Chamonix-Mont-Blanc)

https://www.pierreetvacances.com/gb-en/fp_CHL_self-catering-chamonix-chamois
アルプス最高峰モン・ブランの懐に抱かれた著名リゾートであるシャモニーは、ジュネーヴやヴァリス州からの交通の便が良いため、スイス旅行に組み合わせて訪れる日本人ツアーが多い場所です。が、周辺には魅力的な展望台やハイキングコースが数多くあり、主要なポイントを楽しむだけでも1週間以上は滞在したいところです。
「ル・シャモワ・ブラン」は大手業者が運営する大型の休暇用賃貸アパートで、土曜からの1週間単位での滞在が基本ですが、2泊からの短期滞在も受け付けているようです。同様の休暇用アパートが建ち並ぶ南シャモニーChamonix Sud地区にあり、国鉄駅や中心街からは徒歩で10分ほど離れていますが、エギュイーユ・デュ・ミディ展望台へのロープウェイ駅に近く、比較的静かな環境です。アパートの正面にシャモニー・バス(宿泊者は料金無料)の停留所があるので、ル・トゥール方面やレ・ズーシュ方面へ出掛けるのも便利です。我が家が滞在したのはリビングと寝室が分かれた南西向きの4人用の部屋で、キッチン・バス・トイレ・バルコニー付。リビングやバルコニーからは美しいモン・ブラン山群やボソン氷河が眺められました(北東側の部屋からは見えないので要注意)。テレビのレンタルを含んだ料金プランにすれば、入室前にベッドシーツやタオル等を整備しておいてくれますし、週半ばでタオルの取替えもしてくれるので、ホテル並みの快適さで滞在できます(1階のレセプションの対応もとても親切)。ただひとつ、キッチンに大型オーブンが無いのが残念でした(電子オーブンレンジはあるんですが…)。館内に洗濯設備はありませんが、斜め向かいの建物にコイン・ランドリーがあります。(2004年6〜7月に宿泊)


アロブロージュ・パーク・ホテル Allobroges (アヌシー Annecy)
https://allobroges.com/
ジュネーヴから直通の高速バスに乗れば約1時間半で到着できるアヌシー。「アルプスのヴェニス」とも称される美しい旧市街やアヌシー湖畔の散策など、季節を問わず楽しめる魅力的な街です。「アロブロージュ」は鉄道駅やバス・ターミナルから徒歩数分という立地がありがたいホテル。旧市街にも歩いて10分前後ですし、裏手に「クーリエCourier」というショッピングセンターがあって買物も便利です。我が家は「クラシック・ツインルーム」に泊まりましたが、落ち着いた内装でバスルームはバスタブ付き。無線LANも無料で快適に利用できました。ホテル内にレストランはありませんが、朝食は内容豊富なビュッフェが楽しめます(但し別料金が必要)。夕食は旧市街に美味しいレストランが沢山ありますし、デリカテッセンやスーパーで惣菜を買って帰って部屋で食べるのも安上がりでオススメです。予約時に宿泊代の30%を前払いすれば4泊以上の滞在者は20%割引を受けられるとのことでしたのでそれを利用しましたが、チェックアウト時に割引前の料金を請求されました。指摘して計算し直してもらいましたが、フロントでの精算がシステム化されておらず手計算なので要注意です。(2013年4月宿泊)



【イタリア】


ホテル・チェントラーレ Centrale (クールマイユール Courmayeur)
http://www.hotelcentralecourmayeur.com/
シャモニーからモン・ブラン直下のトンネルを抜けてイタリア側に出た場所に位置するリゾートがクールマイユールです。モン・ブラン山群を反対側から眺めるのも興味深いですし、賑やかなシャモニーと違って落ち着いた雰囲気が味わえます。村は谷に沿って幾つかの地区に分かれていますが、ホテル・チェントラーレはその名のとおり中心部にあり、バス・ターミナルのあるモンテ・ビアンコ広場から坂道を少し上ればすぐに着きます。レセプション辺りは格式を感じさせる造りですが、部屋の内装は至ってシンプル(シャワーのみでバスタブ無し)。バルコニーからは村の家並み越しにプンタ・エルブロンネルやダン・デュ・ジェアン方面の白峰が眺められます。ハーフ・ペンションの夕食は各皿を2種類から選べ(常に魚料理の選択肢があって嬉しいです)、料理の質もまずまず。ただ、スタッフの対応が「格好を付けている」割にはホスピタリティに欠けるというか、客本位で物事を考えていない素振りが見られて気になります。ま、少々胡散臭い感じのする(失礼)スタッフ達も、滞在しているうちに滑稽に思えてきて意外に親しみが湧くんですが…(我が家は「アダムス・ファミリーを彷彿とさせるよね」と夫婦でヒソヒソ言い合っておりました…笑)。(2004年6月宿泊)


ホテル・ミアージュ Miage (アオスタ Aosta)
https://www.hotelmiage.it/
アオスタは、クールマイユールを含むヴァッレ・ダオスタ(アオスタ谷)州の州都で、州内の各山岳リゾートに向かうバスの起点であるほか(クールマイユールへは所要1時間)、ミラノからの直行バス(所要2時間半)も通じています。街にはローマ時代の遺跡や中世の古い建物が多く現存し、山好きでなくても訪れる価値のあるところです。
ホテル・ミアージュは鉄道駅から南へ徒歩10分余り、ドーラ・バルテア川を渡った隣村の入口に位置しています。駅の北側に広がる市街の喧騒からは遠く離れ、南向きの広いバルコニーからエミリウス山方面の緑を満喫できます。窓の大きい室内も明るい雰囲気で、我が家が宿泊した228号室は西側の角部屋のため、バルコニーから西側のモン・ブラン方面はもちろん、北側のアオスタ市街やグラン・コンバン山群も遠望できました(但し部屋にバスタブは無くシャワーのみ)。スタッフは英語がやや通じにくいですが、感じの良い対応をしてくれます。日本のガイドブックに紹介されているためか、日本人客も結構泊まっていました。少々難を言えば、バルコニーの隣室との仕切りが低いため、隣のバルコニーから部屋の中まで見られてしまうこと。それから夕食のメニューは2種類から選択可能ですが味の方が今ひとつで、朝食の内容も寂しいのが残念でした。(2004年6月宿泊)
【追記】 2019年に別のホテル経営会社へ売却されたようです。


ホテル・モデルノ Moderno (ストレーザ Stresa)
https://www.hms.it/
ストレーザはマッジョーレ湖西岸に位置する、イタリア湖水地方のリゾートのひとつです。ミラノ中央駅からドモドッソラ方面行きの急行電車に乗れば1時間で行けるので、イタリアからスイスへ移動する際の中継宿泊地として便利です(スイスのブリークからでも急行電車で1時間弱。我が家はストレーザからマッジョーレ湖の定期船に乗り、船上で国境を越えてスイスのロカルノに入りました)。マッジョーレ湖の沖合に浮かぶボッロメオ3島を船で訪ね回るのが観光の定番ですが、街の北外れからは背後のモッタローネ山へロープウェイが通じていて、これを利用してハイキングを楽しむこともできます(中腹に高山植物園があります)。
湖畔道路沿いには高級リゾートホテルが建ち並んでいますが、我が家が選んだのは船着場の向かいに建つサンタンブロージョ教会の裏手に位置するホテル・モデルノ。湖の眺望は得られませんが、旧市街の中心地で散策・観光には好都合です。「可能ならバスタブとバルコニーのある部屋を」と伝えていたら、本館に隣接する別棟(館内の廊下で繋がっています)に案内されました。部屋はシンプルながら充分な広さで、三角形の大きなバスタブもありました。中庭に面したレストランもまずまずの雰囲気で(本館入口正面にテラス・レストランもあります)、味も悪くありませんでしたが、ストレーザの街には良さそうなレストランが他に幾つもあるので、2食付で泊まる必要は無いかも知れません。(2006年4月宿泊)


コーモ・ロフト ComoLoft (コーモ Como)
https://www.comoloft.com/
コーモはイタリア湖水地方を代表する観光都市ですが、スイス国境に隣接しているので、物価の高いスイスの代替滞在地として、ルガーノ周辺を観光する拠点としても使えます。「コーモ・ロフト」はコーモ旧市街のど真ん中に位置する休暇用アパートで、トレノルド鉄道のラーゴ駅Lagoから徒歩15分ほど。イタリア国鉄のサン・ジョヴァンニ駅San Giovanni(スイス方面行きの電車も発着します)にも20分くらいで歩けます。1ブロック隣に週末も開いているスーパーマーケットがあり、買物も便利です。元々旧市街は車の往来が制限されていますが、「コーモ・ロフト」は通りに面した門から十数メートル内側へ入った場所に建っていて、大変静かな環境です。2階建の建物内に8室のアパートがあり、それぞれ内装が別々の基調色でデザインされています。我が家が泊まったのは1階にある青色基調の「オーシャンOcean」で、入口のキッチンを抜けた先にダイニングテーブルとソファが置かれた広いリビングがあり、ソファの背後の壁面にダブルベッドが収納されています。重いベッドの収納には少し力が要りますが、部屋の広さを効率的に使え、設備も整っていて快適でした。キッチンの裏手が洗面室バスルームで、洗面室に洗濯機があって嬉しいです。リビングは中庭に面していて、庭には各部屋専用のテーブルと椅子が置かれていますが、隣室の席との間に目隠しが無いので、部屋の中を覗かれたくない場合は窓のブラインドで調節することになります。建物の入口の脇に事務室があり、入退室の手続や支払はここで済ませられますが、事務員が常駐している訳ではなく、問題が生じた場合等には電話で呼び出す必要がありました。建物入口のロビーには飲み物や軽食の自動販売機も置かれています。なお予約時にデポジットは要求されず、到着時に宿泊料の全額を現金で支払いました。(2017年4〜5月に宿泊)


ホテル・クリスタッロ Cristallo (ボルミオ Bormio)
https://www.cristallohotelresidence.it/
ボルミオはアルタ・ヴァルテッリーナ地方Alta Valtellinaの中心に位置する山岳リゾート村で、ベルニナ急行の終点駅ティラーノTiranoから路線バスに乗って約1時間の距離です(バス乗場はベルニナ鉄道駅とは反対側のイタリア国鉄駅の南側にあります)。ボルミオ村内は無料バスが走っていますし、アルタ・ヴァルテッリーナ地方(ティラーノ以北)の路線バスが乗り放題になる8日用の「ウェルカム・カード」が僅か15ユーロで買えます。
クリスタッロはバス・ターミナルのすぐ近くという立地が便利なホテルで、交通量の多いミラノ通りに面していますが、広い庭を隔てて建っているので騒音は気になりません。我が家が滞在したのは北西側に面したバルコニー付きのスタンダード・ダブルルームで、内装はシンプルながら充分な広さがあり、3つめのベッドも置かれていました。バスルームもバスタブ付きで快適。時間制の有料ながら部屋で無線LANが利用できました。イタリアにしてはビュッフェスタイルの朝食が豪華で、ハーフ・ペンションの夕食も質が高くボリューム満点でした。ルームチャージは余り安くありませんが2食付きで泊まっても追加料金が少ないので、ハーフ・ペンションの利用がお得です。なお予約時に30%のデポジットを要求され、クレジットカードで支払いました。(2011年7月宿泊)


ハウス・グフラー Haus Gufler (シュランダース/シランドロ Schlanders/Silandro)
https://www.hausgufler.it/
南チロル(トレンティーノ・アルト・アディジェ)自治州北西部の街メラーノMeranoから西へ長く延びているのがヴェノスタ谷Val Venosta(フィンシュガウVinschgau)で、今なおドイツ語圏の文化が濃厚な地域です。その中心的存在であるシュランダース村は、中世の建物が数多く残る村内自体も魅力的であるほか、周囲のハイキングエリアへのアクセス拠点として便利な位置にあります。グフラー家のお宅はシュランダース駅から徒歩で5分程度、尖塔が印象的な教区教会やスーパー「Mプライス」にも近いという便利な立地ながら、大変に静かな環境です。1階はいつも地元の方々の社交場になっているカフェ(ケーキが安くて美味しい)で、2階に休暇用アパートが4部屋あります。我が家が滞在したのは南西側の「オルゲルシュピッツェOrgelspitze」で、リビング・ダイニングと2人用の寝室キッチンバスルームに広いバルコニー付きという構成。バスルームはシャワーのみで、洗濯機もありませんが、内装設備は改装したばかりと思われる真新しさで非常に快適でした(オーブンが高い場所に設置されていてカミさんには使いづらそうでしたけど…)。宿泊者の世話は主に奥さまが担当されていますが大変にフレンドリーな方で、ご夫妻で駅まで出迎えに来て車で荷物を運んでいただくなど、随分と親切にしていただきました。ボルツァーノ自治県内の電車・バス等が乗り放題になる「フィンシュガウ・カード」の他、隣村のタルシャー・アルム行きチェアリフトが割引になるカードも頂戴して活用できました。なお支払にクレジットカードは使えず、予約金と残金はいずれも出発前に日本から銀行口座宛の送金で対応しました。(2021年7月宿泊)



オウル・アパートメント Owl Apartment (ボルツァーノ Bolzano)
南チロル(トレンティーノ・アルト・アディジェ)自治州北部の中心都市ボルツァーノは、西部ドロミーティ地方の各山岳リゾートへ交通アクセスが良く、ドイツ語圏(元オーストリア領)の文化や歴史遺産を豊富に残す魅力的な街です。良質なワインの産地としても有名ですが、盆地のため夏は酷暑なのが玉にキズらしいです。
「オウル・アパートメント」は、鉄道駅やバスターミナルからヴァルター広場Piazza Waltherを経由して徒歩10分弱、食料品の露店が毎日並ぶエルベ広場Piazza delle Erbeに面しています。商店やレストランが集結している旧市街のど真ん中で、近くのムゼオ(博物館)通りVia Museoには週末も遅くまで開いているスーパー「Eurospar」があり、便利さは申し分ありません。広場から大きな木製ドアを開けて奥へ入った先の建物の2階で、眺望はありませんが静かな環境です。手前に設備の整ったキッチンダイニングテーブルソファーベッドが配されたリビングルーム、奥に2人用の寝室とバスルームという構成で、その名のとおり壁にフクロウのマスコットが沢山飾られています。バスルームはシャワーのみですが嬉しいことに洗濯機付き。Wi-Fiも問題なく使えました。但し、リビングの暖房がガス式でスイッチが入る度に「ボッ!」と点火する音が不気味なのと、建物が古いためか隣室の人の話し声が壁越しに筒抜けに聞こえて気になりました。それに電気の容量が低く、夕食後に洗濯機と食器洗い機を同時に使っていたらブレーカーが落ちて真っ暗になり焦りました(ブレーカーのスイッチが部屋の中ではなく建物の裏手にあって難儀しました)。管理人とは顔を合わせませんでしたが(鍵は指示に従ってヴァルター広場にあるバーの店員から受け取りました)、電話やメールでの応答は迅速でスムーズでした。ただ少しいい加減なご性格のようで、元々我が家はAirbnbでこのアパートが格安な料金で出ていたのを見つけて予約したんですが、「料金を間違えていたからキャンセルして欲しい」と言って来て、交渉の結果、別のアパートを割引料金で提供してもらいました。ところが直前になって「そのアパートが大家の意向で貸せなくなった」と言われ、結局このアパートに再変更となって、Airbnbに高い手数料を取られただけに終わってしまいました。(2017年末〜2018年初に宿泊)


サル・フェウル Sal Fëur (セルヴァ・ヴァル・ガルデーナ Selva Val Gardena
https://www.muse.holiday/en/apartments/val-gardena/selva/apartments-sal-feur/154salfeur/
シウージ高原をはじめとするハイキングエリアへのアクセスの良さで人気の高いガルデーナ谷。その最も奥に位置する山岳リゾートがセルヴァ(独語名ヴォルケンシュタインWolkenstein)村です。「サル・フェウル」は村の中心であるニヴェス広場Piazza Nivesから坂道を上った場所(教会の近く)に建つカフェ兼ピッツェリアで(ご主人に店名の意味を訊いたところ、地元のラディーン語で「On the Stove」とのこと)、建物の最上階の一部を休暇用アパートとして貸し出しています。ニヴェス広場のバス停から徒歩5分程度(坂道を上るのが嫌ならチャンピノイCiampinoi行きゴンドラリフト乗場前の停留所からも同じくらい)で、すぐ近くにスーパーがあり便利。階下のカフェで食事したりピッツァ等をテイクアウトすることもできます(ピッツェリアは評判が良いようで毎晩盛況でした)。アパートにはチロル伝統の大きなストーブが据えられたリビング・ダイニング、2人用の寝室、設備の整ったキッチン洗濯機付きのバスルーム眺望を楽しめる広いバルコニーがあり、白木の内装が心地良かったです。ご主人はとても親切な方で、こちらの質問や要望に丁寧に応えてくださいました。滞在期間中ボルツァーノ自治県内のバス・電車等が乗り放題になるゲストカードも無料で貰えます。難点はWi-Fiの電波が弱くてアパートの場所によっては使いづらかったことと、バスタブにシャワーカーテンが無いため立ってシャワーを浴びると床が水浸しになってしまうこと。またアパートの管理が業者に任されていて、チェックインやチェックアウトの際にはオルティゼーイOrtiseiの町外れにある彼等のオフィス(最寄りのロンカディッツァRoncadizza停留所までセルヴァ村からバスで約30分)へ出向く必要がありました。(2021年6〜7月に宿泊)


ラ・メイズレス La Meisules (ポッツァ・ディ・ファッサ Pozza di Fassa)
https://www.residenceazzurra.com/en-gb/pozza-lameisules.aspx
上記ガルデーナ谷の南に位置するファッサ谷も、西部ドロミーティ地方の中心的な山岳リゾートです。谷の中央付近にあるポッツァ村は、行政上は南隣のヴィーゴ村Vigo di Fassaと合併してサン・ジョヴァンニSan Giovanni di Fassa(ラディーン語ではセン・ジャンSèn Jan)という自治体になっています。「ラ・メイズレス」は不動産会社が経営する大型の休暇用アパートで、建物の1階に同社のオフィスがあるので手続きや相談事が安心です。建物の正面にバス停があるのも便利。チェックイン時にゲストカードアプリをスマホにインストールでき、それでトレンティーノ自治県内の電車・バスがすべて無料になります。買物はヴィーゴ村との境にある「COOPショッピングセンター」がオススメです(徒歩で10分程度ですがバスも利用できます)。我が家が滞在したのは3階(日本式では4階)の35号室で、ダブルベッドの主寝室の他に二段ベッドの副寝室があり、バスルームもシャワーのみですが2つあります(広い方洗濯機あり)。リビング・ダイニングには設備の整ったキッチンが付いていて、明るくて快適でしたが、ソファは入口近くに置かれていて寛ぐのには少し不向きでした。リビングと主寝室の両方にバルコニーがあり、そこで風景を眺めながら夕食するのも楽しかったです(但し晴れた夏の朝は日向になって暑いです)。交通量の多い幹線道路に面していますが夜間の騒音は余り気にならず、むしろ階下のバルコニーで寛ぐ他の滞在者の話し声の方が五月蝿かったです。また建物の規模に比べてWi-Fi設備が過少なのか、通信速度が極端に遅かったり繋がらない時間帯があったりしました。なお、アパートのすぐ近くに「エル・フィロEl Filò」という小さなレストランがあり、味・雰囲気・サービス・コスパのすべてにおいてお薦めできます。(2021年7月宿泊)


アパートメント・フラッサン Apartment Frassan (マドンナ・ディ・カンピリオ Madonna di Campiglio)
https://www.interhome.com/italy/trentino-high-adige/madonna-di-campiglio/apartment-frassan-apartment-it3670.300.2/
マドンナ・ディ・カンピリオ村はトレンティーノ自治県西部の山岳リゾートで、県都トレントTrentoからはティオーネ村Tione経由の路線バスで約2時間(但し運賃は僅か2ユーロ)、またはソーレ谷Val di Soleのマレ駅Malèまで鉄道で行ってバスに乗り継ぎ約3時間です。中心部には手頃な料金の貸アパートが見つからず、我が家は村の南端に近いこのアパートを選びました。商店やゴンドラリフト乗場のある中心街までは徒歩で10数分かかりますが、その代わりに大変静かな環境です。路線バスは徒歩数分で行けるホテル・ベトゥッラBetulla近くの停留所でも乗降可能(但しアパートからは急坂を登る必要があるので、大きな荷物がある場合は不向きです)。アパートは建物2階の南側で、バルコニーに囲まれた広くて明るいリビング・ダイニングからブレンタ山塊が眺められます。2人用の寝室が東側西側の2つあり、キッチンと、バスタブ付きのバスルームの他に、洗濯機の置かれた別のトイレがあります。必要な設備は一通り揃っていますがやや古く、消費電力の多い電気機器を同時に使うとブレーカーが落ちるので要注意です(ブレーカーは地下にあります)。またWi-Fiも不安定で、通信速度が遅くなったり繋がらなかったりすることがありました。オーナーは同じ建物の3階に住んでいる可愛らしい感じの小母さんで、不在の際はその娘さんが応対してくれたこともあり、連絡は悪くなかったです。ただ地元の観光局に登録されていないアパートらしく、ゲストカードを発行できないとのこと。自分自身で村の観光案内所へ掛け合ってゲストカードアプリ(トレンティーノ自治県内の電車・バスを無料で利用できるもの)は無償でインストールできましたが、ロープウェイ類やシャトルバスに乗れる「ドロミート・カードDoloMeet Card」の割引は受けられませんでした。(2021年7〜8月に宿泊)


カーサ・アドリアーナ Casa Adriana (ブリクセン/ブレッサノーネ Brixen/Bressanone)
https://www.facebook.com/appartamentoadriana/
ブリクセンは県都ボルツァーノから電車で北へ約30分の場所に位置する歴史ある街で、東西に手軽なハイキングエリアが近いほか、ガルデーナ谷や、ガイスラー(オードレ)山塊の麓へ延びるフーネス(フィルネス)谷への直行バスが出ていて、日帰りハイキングの拠点として便利なところです。我が家が滞在したアパートは街の南端に建つマンションの一室で、旧市街の中心からは少し離れていますが、ブリクセン駅からは徒歩5分程度と近く、建物の正面にスーパー「Mプライス」もあって便利です(我が家は駅前ビルに入っているスーパー「ポーリPoli」の方が気に入って主にそちらを利用していました)。ガルデーナ谷やフーネス谷へ出掛ける場合は、より近い「チュックマル専門学校前Tschuggmallschule」停留所からバスに乗降できます。アパートはマンション2階(日本式では3階)の中央部分で、広くて明るいリビング・ダイニングには大型テレビがあり、ダブルベッドの主寝室の裏手に2人用の副寝室、設備の整ったキッチン、洗濯機付きの広いバスルームに加えて納戸があり、オーナーに断ってチェックアウト後も数時間そこに荷物を置かせていただくことができました。バルコニーも広くてプローゼ山方面の眺望を楽しめ、ゴミの分別庫が置かれていて外までゴミ捨てに行く手間が不要でした。Wi-Fi環境も快適。オーナーのビアンキBianchiご夫妻は同じマンションの上層階にお住まいで、チェックインの際には英語の流暢な息子さんが室内を説明してくださり、プロセッコや奥さま(アドリアーナさん)お手製のアップルパイ、ジャム等をプレゼントしていただきました。立地・設備・ホスピタリティのいずれも申し分ないアパートでしたが、料金の高さがネックです。また交通量の多い幹線道路に面しているため、カミさんは夜間の騒音が気になった由。私は副寝室にいる時だけ隣家の物音が聞こえて気になりました。なお個人間の貸借契約であるためか、滞在者用のゲストカードは貰えませんでした。(2021年8月宿泊)


ガーデン・シャレー・クリスタル Garden Chalet Kristall (プファルツェン/ファルツェス Pfalzen/Falzes)
https://dolomites.chalet-kristall.com/
南チロル(トレンティーノ・アルト・アディジェ)自治州北東部の中心地ブルネックBruneck(ブルーニコBrunico)。ここに滞在して周辺のハイキングを楽しもうとしたんですが、夏休みのピークシーズンだったため市内には手頃な貸アパートが見つからず、代替策としてその北西に位置するプファルツェン村を選びました。ブルネックまで2系統のバス路線が各1時間毎に走っていて、15分ほどで中心街へ出られます(但し日曜・祝日は2時間に1本しかバス便が無くなるので要注意です)。小さな村ですが、一応スーパーやパン屋・肉屋が揃っています。宿泊したのは村の上手に建つホテル・クリスタルが新築したばかりの貸アパート棟で、村の下手に建っていて、バルコニーが面している南側には家畜飼料用のトウモロコシ畑が広がっています。プールまであるのもホテル経営のアパートらしいですが、我が家がチェックインした日に収穫後の畑へ人糞が大量に散布され、臭いに悩まされることとなりました。2階中央付近の部屋でしたがリビング・ダイニング寝室バスルームとも充分な広さがあり、キッチンも含めて良質な機材が使われている印象を受けました。隣室の物音は余り気にならず、Wi-Fi環境も良好。但し、オープンしたばかりだからなのか、キッチンに必要な道具が欠けていたり、我が家用のゲストカードが廊下に放置されるなど、スタッフの客への応対にぞんざいな面がありました。建物の入口にレセプション室があり、チェックイン手続きはそこで行えましたが、翌日以降はずっと閉まったままの状態で、チェックアウトは坂道を片道10分上ってホテル棟まで出向く必要がありました。予約して以降チェックアウトするまで、自動送信のメールを除くとホテル側からの自発的な連絡は一切なく、当方からの再三の問合せには1行の短い文面での遅い返信のみ、またチェックアウトの際には予約時に示された料金より高い金額を請求され、その理由を訊いても納得できる回答が得られないなど、ホテル側の対応には不信感が募りました。(2021年8月宿泊)


アパルトマン・ミューレック Appartements Mühlegg (ザント・イン・タウフェルス/カンポ・トゥーレス Sand in Taufers/Campo Tures)
https://www.hotel-heini.com/en/a-dreamy-stay/apartments-muehlegg.html
ザント村は上記ブルネックから北へ延びるタウフェルス(トゥーレス)谷の奥に位置し、そこから更に四方へ分かれる谷へのバスターミナルになっています。山奥の割には商店も多くて華やかさがあり、ブルネックとの間には15分毎(週末は30分毎)のバス便(所要約30分)があって便利です。「ミューレック」は村の北側を流れるアール(アウリーノ)川を渡った先に建つ貸アパートで、バスターミナルや村の中心部からは徒歩で5分程度。250mほど離れた場所にあるホテル・ハイニHeiniが経営していて、手続きの際にはそちらへ出向く必要がありますが、家族経営の小規模なホテルで客対応がとてもスムーズ。迅速にゲストカードを発行してもらえたり、快く荷物を預かってもらえたりして大変好感が持てました。「ミューレック」は余り大きくない建物ですが7部屋のアパートに分かれており、どの部屋も比較的手狭です。傾斜地に建っているため(日本式で言う)2階に入口があり、我が家が宿泊した4号室は玄関を入ってすぐ。キッチン付きのリビング・ダイニングには狭いながらもバルコニーが付いていて、隣にダブルベッドの寝室とシャワーのみのバスルーム。食器洗い機も洗濯機もありませんが、静かな環境で意外に住み心地は悪くありませんでした。ピークシーズンの割には比較的リーズナブルな料金だったので納得できた次第です。(2021年8月宿泊)


カ・ミリエーラ Ca'Miljiera (コルティーナ・ダンペッツォ Cortina d'Ampezzo)
https://www.airbnb.com/rooms/21300306
コルティーナ・ダンペッツォは東部ドロミーティ地方を代表する山岳リゾートです。お金持ちが沢山集まってくるからなんでしょう、中心街には驚くような高料金の宿が多くて手頃な貸アパートを見つけるのが難しいところです。我が家は市街西側のクリニェス地区にあるアパートを元々予約していましたが、滞在予定の1ヶ月前になってオーナー側から突然キャンセルされてしまいました。旅先から別のアパートを探し直し、何とか確保したのがここです。ファローリア行きロープウェイ乗場の前から坂道を少し上った場所にある建物の1階東半分で、バスターミナルから徒歩5分程度と便利な割に、建物の前は樹木に覆われた谷川で、中心街の喧騒を離れてとても静かな環境です(住所に表示されている街路から脇道を入った先のため、住所からは見つけにくいので要注意)。内部は広いリビング・ダイニング洗濯機付きのキッチン、2人用の寝室が2つ、バスルームも2つあります。主寝室側のバスルームはバスタブ付きですが設備がやや古く、縦長の副寝室に付いているシャワールームの方が新しくて良い感じでした。Wi-Fi環境も良好で、屋内は少し暗い印象ですが外の玄関脇にテーブルがあり、そこで寛ぐこともできます。ただ木造の古い建物なので、隣や2階に住人が来ると物音や話し声が気になりました。オーナーの小母さんは別の場所に普段住んでいるようで、チェックインの際には息子さんが出迎えてくれる筈でしたが結局会えず、電話で小母さんと話しながら鍵箱の場所や開け方を教えてもらって部屋に入りました。息子さんは母親に言われて仕方なくアパートの受入れ準備を手伝っているんでしょう、着いた際には食洗器に鍋や食器が入りっ放しでした(コロナ禍の状況下、洗ったばかりだと見て分かる方が安心ではありましたが…)。最終日も滞在税分の現金を室内に置いて出てくれとの指示で、結局オーナー側とは一度も会わずに終わりました。Airbnb経由だったこともあって料金は予算オーバー気味でしたが、立地を考えると仕方ないところかなと思います。(2021年8〜9月に宿泊)



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