投稿者: ゴン太
投稿日時: 25/10/15 16:13:03
おーと様
悩ましい片仮名表記、ならびに発音の難しさ、全く同感です。私はおーと様とは違い(笑)、大学の2年間第二外国語でドイツ語を学び、3年時には「外書購読」という科目が必修で英・独・仏の中から1つを選択しなければならなかったのですが、英語が苦手だった私はなんとドイツ語を選択したという変わり者でした。ドイツ語なんてその後20年近く全くなんの役にも立っていなかったのですが、スイスを訪れるようになってから無駄と思ってほとんど忘れてしまったものが今になって役に立つようになったのが不思議です。
さて、発音の件ですが、
>【chと-(i)g】一般的には「ハ行」で表記されることが多いですが、スイスでは「k」の代わりに用いられることも多く、その場合は「カ行」で表記しています。ドイツ語では喉で発音される子音のため、元々「k」に近い音ではあります。
これこれ、実感しています。スイス国内でも旧滞在地の東欧某国でも目的地を聞かれた時に、「チューリッヒ」と言うとだいたい「???」という顔をされ、「ズーリッキ」と言い直すと「ああ!」と分かってもらえることが多かったです。話は逸れますが、トルコ語でも語尾gの発音はkになるのでふざけて「グッド・モーニンキ!」などと言って笑わせてくれるトルコ人の友人がいました。トルコ語と言えばトルコ語にもウムラウトがあるので、そういう意味ではドイツ語を習っておいてトルコ語の発音を習う際には助かりました。
話を戻しまして、私の発音で通じなかった思い出は「Täsch」ですね。昔どこかの駅で切符を買おうとした時、「テーシュ」でも「テッシュ」でも通じなくて困りました。苦肉の策で「ツェルマットの一駅手前の駅」と言ってようやく理解してもらえたことがあります。
さらに長くなりますが、私の知り合いの話を一つ。彼女は大学の留学生センターで日本語を教えているのですが、ある時何かドイツ語関係の調査があり、「ドイツ語ができる学生は残ってください。」とお願いしたそうです。で、残った中にはもちろんドイツ人、それからスウェーデン人、(ドイツ語圏の)スイス人がいて、ドイツ人とスウェーデン人は自信満々・ニコニコしながら一番前の席に座っていたのにスイス人数人は後ろの方の席にオドオドしながら座っていたそうです。異変を感じた彼女が「あなたたちの母語はドイツ語でしょう?どうして前に来ないの?」と尋ねたところ、「先生、私たちが話すのは『山のドイツ語』ですごく訛ってるんです。本当は表記もないぐらいなので、ドイツ語を話せる自信がありません・・。」と言ったそうです。笑える話ですが、確かにスイスのドイツ語とドイツのドイツ語ではずいぶんと違いを感じますよね。自分でハイキング報告を書くようになって、おーと様のホームページやブログを作られる際のご苦労がわかるようになりました。